「アレルギー発症の大きな原因の一つが肌荒れ」だといわれているのをご存じでしょうか。
現在5歳になり、自転車を乗り回すのが大好きで元気な長男には、食べ物だけではなく、ハウスダストやダニ、犬等にも複数のアレルギーがあります。そして、油断するとアトピー性皮膚炎の症状も現れます。
今回のブログ記事では、そのわが子(長男)が0歳7か月の時に判明した「卵アレルギー」にはじまり、その後発覚することになる「複数のアレルギー(マルチアレルギー)」について、当時の状況や、原因、後悔、そして現在も続く現況をまとめます。
「あの時ああしていれば…」
「●●にもっと真剣に向き合っていたら…」
そんな後悔、皆さんにはしてほしくありません!
この瞬間にも、わが子が「アレルギー」だと言われて、途方にくれたり、色々試して頑張っているパパママも沢山いるはず…。私がそうでしたから(^^;
私自身が体験して、伝えられることもあると思うので、できるだけ長男のリアルなケースを具体的に書いていきたいです。
(細かいところは、また「アレルギー」タグをつけて別記事にまとめていくので、読んでいただければ幸いです。)
0歳児の肌トラブル(長男のアレルギーが分かる前)
冒頭でも少し触れましたが、アレルギーが初めて発覚することになるのは、長男が7か月の頃です。
そんなことを知る由もありませんが、当時の長男には、生後間もなく、次々とこんな肌トラブルが現れていました。
【生後0か月】
結果的にアレルギーを発症してしまうわが子、生まれた直後はどんな状態だったかというと…、肌も綺麗で全くもって何の肌荒れもありませんでした!
生まれた直後、生後0か月は、肌トラブル無し!
【生後1か月】①乳児湿疹(にゅうじしっしん)
肌トラブル①)乳児湿疹
生後1か月の検診の時の母子手帳のメモによると、「顔にある小さなにきび、あせものようなもの)を何かよくする方法はあるか、聞く」と書いてあります。
顔に多少1㎜にも満たない、白く小さなぶつぶつが出始めました。
長男最初の肌トラブルがこれ。
いわゆる「乳児湿疹」です。
でも、1か月検診でも聞いてみましたが、「ちょっと乳児湿疹がでてるかな」程度だったと思います。特に気にされるような肌荒れでもなかったようです。
基本的な乳児湿疹の治し方は、
① 肌を清潔に保つ
② 保湿をする、です。
とはいえ、石鹸は泡の方がいいということだったので、長女の時(ベビー用固形石鹸)とは違い、「泡タイプ」の全身ボディーソープを買いました。
また、毎日決まったタイミングではなかったのですが、今までしていなかった「保湿」をするよう市販の保湿剤(ジョンソンエンドジョンソンのベビーローション)を買って、気づいたときに使うようにしました。
保湿を心掛け始めたのは良かったこと!(でも、アレルギー判明後、この時点の量や塗り方、頻度が不十分だったことも判明します…(汗))
【生後2か月~3か月】②乳児脂漏性湿疹、③汗で赤くなる、④足首カサカサ
肌トラブル②) 乳児脂漏性湿疹(にゅうじしろうせいしっしん)
生後2,3か月の頃には、「乳児脂漏性湿疹」になりました。
「乳児脂漏性湿疹」とは、生後2~4か月頃の乳児に現れる湿疹で、皮脂が過剰に分泌されることで起こります。
わが子の場合も、頭皮が前頭部から頭頂部にかけて、円形にごつごつしたうろこ状の黄色い分厚い瘡蓋(かさぶた)がびっしり現れました。そして、周辺が赤くなっていました。
病院でも、はやり「皮脂を洗い落としてあげて」と言われたので、石鹸を使って落とそうとしていたのですが、いかんせん、この「うろこ状の瘡蓋」が1㎜とか2㎜あり(←記憶の中の情報なので曖昧ですがとにかく分厚くて)、石鹸がとどいていないような感じがしていました…。
「効果がないかも…」と思ったら自分の対応を見直してみた方がいい!
早々に調べたり、お医者さんにもう一度相談するなり、ママ友に聞いてみるなり、行動するべきっ!
肌トラブル③)汗をかきやすい部分が赤くなる
また、長男は、汗っかきでした。
この体質は、肌トラブルの助長にもつながったと思います。
長男の生後2,3か月というと、丁度夏に差し掛かったあたりで、あごの下やひじ、胸あたりの汗をかきやすい場所は赤くなることがありました。
汗に対しては、当時「こまめに汗を拭きとったり、お風呂にいれる」という教科書的なことをしていました。また、べたべたを抑えるために、ベビーパウダーを使うこともありました。(のちに、「ベビーパウダー」より「サトウザルベ」の方が良いことを知る)
「自分の汗」も、肌荒れ悪化など肌トラブルにつながるので、汗対策を考える必要がある!
肌トラブル④)足首は乾燥
汗を掻く場所は、赤くなったりする一方で、足首はくるぶしより前方あたりを中心に「カサカサに乾燥してるな…」と感じることがありました。
勝手な赤ちゃんのイメージですが、「汗かっき」だというほうが赤ちゃんっぽいというか、カサカサな状態が少しミスマッチな気がしていました。
これに対しては、保湿クリームを塗っていました。(後から考えると、やはり、回数的にも足りてなかったかもしれません。)
足首のカサカサは乾燥しやすい場所の一つのようです。かさつきは、保湿が足りていない証拠かも!
【生後4か月~5か月】脂漏性湿疹治るも、⑤痒みを伴う全身の赤い湿疹の広がり、⑥髪の毛を引きちぎる痒み
脂漏性湿疹が治る
長男の場合、生後4か月で再度病院に行って、この肌トラブル「頭の脂漏性湿疹」の治し方をききました。
① 入浴30~40分前に、頭の黄色い瘡蓋のような脂漏性湿疹がある部分に、ベビーオイルやワセリンを塗る。
(私は、ジョンソンエンドジョンソンのベビーオイルを使用!効果てき面で、ママ友の子もこれで治りました!)
② ①で瘡蓋がふやけるので、お風呂で、泡立てた石鹸とともに指で軽くこする。瘡蓋が取れ綺麗になる。
(爪は立てず、無理にはがそうとしない。一度に多くをとろうともしないという注意もいただきました。)
ただ、長男の場合、一度取っても、また1,2週間で多少できました。でも、対処法が分かっていれば、また脂漏性湿疹の黄色い瘡蓋(かさぶた)を取ってあげることができるので怖くありません。瘡蓋を剥がしては出来、また剥がしては出来して、3回くらい繰り返しあと、全くできなくなりました!
乳児脂漏性湿疹には、ベビーオイル等を使い、頭の瘡蓋をふやかしてから、ゆっくり優しく洗い落とす!
肌トラブル⑤)痒みを伴う全身の赤い湿疹の広がり
汗っかきの長男の場合、丁度真夏の時期と重なっていたのもあり、暑さが増す中、「あせも」がなかなか治らないなぁ…と思っていました。季節柄、仕方がないのかなぁ…とも。
ほっぺや体も濃い赤色になることもあれば、綺麗になることもあり、一進一退の状況でした。
私の服や布団に手をこすりつけて「痒いのかな」こともあり、手荒れも出現。長男の手にはミトンを付けて対応していました。
夏は、その肌トラブルがあせもなのか、アレルギー(アトピー)なのかが分かりにくいことがある!
肌トラブル⑥)髪の毛を引きちぎるほどの痒み
そんな中、生後5か月直前の朝、事件が起きました。
朝起きた時、ミトンが外れており、長男の二本の指に指輪のように引きちぎった髪の毛が絡まって巻き付いていたんです。
耳の根元が切れて血も出ていました。
手の指の皮も厚くなって、あかぎれのようにぱっくり割れているところも・…。
慌ててこの日病院に駆け込みます。
結果、まだ「アトピー」とか「アレルギー」とは言われませんでしたが、プロペトやヘパリンといった保湿剤の他、 「炎症を抑えましょう」と初めてステロイド剤も処方されました。(耳切れなどのアトピー特有の症状もあったので、もしかしたら、先生は気づいていたかもしれませんが…)
ステロイドって、本当にちょっと塗るだけで効果があって、炎症がだんだん収まってきました。(それでも、まだ私は、ステロイドの使い方の頻度や量が少なすぎることに気づいていませんでした…。)
以前よりはマシになってきたものの、症状が一進一退する日がつづきました。
0歳児の肌トラブル(長男のアレルギー発覚とその後)
生後6か月~7か月
赤みがひかないことが気になり、さすがに「乳児湿疹」にしては長く、「あせも」の治療にも困ったこともあり病院に行きます。
そこで初めて&突然、「アレルギー」という言葉が出て、生後6か月で、初めてのアレルギー皮膚テストを受けます。
「皮膚テスト」では、針で20か所、ちょっと背中を傷つけて、20種類のアレルゲン(アレルギーの原因となる物質)の反応を確かめました。
その結果、「卵白」アレルギーがありそうだといわれます。
この突然のアレルギー宣告では、私も、最初ドクターが何を言っているのかさっぱり分からないくらい、頭が真っ白になりました…。
(なんだか、まだ、自分の子の事だと受け入れられていない自分がいました…。)
ただ、この皮膚反応の傷痕を見ていて、「卵白」以外にも幾つも「これも反応してるのでは…」という部分がありました…。
離乳食を多少始めていたとはいえ、遅れがちで、母乳育児が90%をだったので、母乳経由でアレルゲンが少し赤ちゃんに伝わるようです。そこで、私自身が2週間、私が卵摂食を控えてみましたが、肌症状に目立った変化はありませんでした。
そこで、「血液検査」もしてみることになります。
(「アレルギー診断は間違いでした」という期待を込めて…)
そして発覚したのが、9つのアレルゲンによる食物・環境系アレルギーです。
0歳で発覚したアレルギーの種類(血液検査の結果)
卵・乳・小麦系アレルギー+ハウスダストとダニアレルギー
生後8か月の時に、血液検査によって発覚した長男のアレルギーは、次の9つです。
非特異的Ig-Eは、419IU/mL
・オボムコイド 100以上、 (クラス6)
(加熱した卵の白身)
・卵白 70.40 (クラス5)
・チーズ 18.90 (クラス4)
・ミルク 18.60 (クラス4)
・ハウスダスト 14.70(クラス3)
・ヤケヒョウヒダニ 14.60(クラス3)
・小麦 10.60(クラス3)
・卵黄 14.84(クラス3)
・ ω-5グリアジン (クラス2)
生後8か月で、卵アレルギー、乳アレルギー、小麦アレルギー、ハウスダスト & ダニアレルギーがあるという結果が明らかになりました。
もう愕然として絶句しました。
お世辞にも、料理はあまり得意でない私。何を食べさせればいいの!?と途方にくれます。
前述しましたが、もう一度言います。
私も、パパさんも、食物アレルギーはありません!!
親戚にもいませんでした…。でも、息子に…!
アレルギーのクラスとは
アレルギーのクラスは、各項目で、クラス0(アレルギーの可能性は極めて低い)~クラス6(一定値以上はコレ)まであって、最大がクラス6ですが、その「クラス6」も卵で出ました。
特異的Ig-E とは
非特異的Ig-Eとは、「アレルギーを起こすアレルゲンを認識する抗体」です。数値が高いほど、その項目のアレルゲンに対して反応する力が強くなります。
1歳未満の赤ちゃんの場合、 特異的Ig-E は、1.36~19.32 (IU/mL) が通常の平均値です。
ちなみに、息子は、419(IU/mL)。
軽く見積もっても、アレルギーのない赤ちゃん平均値上限の21倍ほど高い数値なんです。
親自身(私自身)の変化
皮膚テストによるアレルギーで「卵アレルギー」を言われた時も衝撃でしたが、まだどこかで、「これは嘘かもしれない」と思っていました。
今回の血液テストで、アレルギーが数値となってハッキリ現れたことで、どこかで「嘘であってほしい」と思っていた私の願いは、もろく崩れ去りました。
今までも、長男の肌トラブルにも対応してきたつもりですが、「やったつもり、になっていなかったか」「そのやり方は正しかったのか」「徹底的に対応したのか」「やれることはやったといえるか」…。
自問自答するとともに、長男のアレルギーに向き合うことに、腹をくくることにしました。
(勿論、限界はあるのですが、「やるだけやった」といえるように^^)
肌トラブル対策も、アレルギー対応も、赤ちゃんは自分では何もできない。親が本気で向き合うしかない!腹をくくってやってみることで変わることがあるかも!
アレルギーの治療は、アトピー対応含む肌トラブル対応から
アレルギー診断後は、離乳食の方法から、生活スタイルまで、様々なことを見直しました。
食物アレルギーの治療では、アレルゲンのある食べ物を除去するのではなく、「減感作療法」を使って、医師の指示の元に本当に少しずつ、少しずつ毎日食べることで、食べられる量を増やしていきました。
この治療の中で、やはり吐いたり、蕁麻疹がでたり、充血や激しく掻きだすような「アレルギー症状」が出ましたが、少しずつこれも克服していきました。
ハウスダストやダニについては、絨毯を剥がして捨てたり、 上のお姉ちゃんの理解も得ながら、ぬいぐるみを見えない場所にしまったり、服や寝具、家電も選びなおしました。アトピー、アレルギーをこれ以上悪化させないためです。(このあたりについても、少しずつブログに書いていこうと思います。)
アトピー性皮膚炎は、簡単にいうと、「皮膚の乾燥、赤み、痒みが慢性的に良くなったり悪くなったりする皮膚の炎症の病気」のことで、食物アレルギー等のアレルギーを併発したりします。
肌荒れが消えた!
冒頭でもお話したように、
「アレルギー発症につながりやすい大きな要因の一つが肌荒れ」
だといわれているようです。
先生と薬剤師の指示のもと、効果がすぐに表れたのは、肌荒れをなくすために、「保湿」と、「適切なステロイドの使用方法を学びなおしたこと」だと思っています。
保湿剤の効果的な塗るタイミング
簡単にいうと、
「保湿剤」は、全身にまんべんなく、一日に最低2回。
タイミングは、
①お風呂直後の5分以内(できれば3分以内に塗り終える)と、②朝起きた時(着替える前など)、この2回は必須です。
このお風呂直後がいいとは聞いたことがある方もいるかもしれませんが、実体験から本当に効果的です!!自分の着替えなんて後回し!その後の子どもの肌の乾燥具合が全く違います。
できれば3分以内!
ステロイドの使い方
ステロイドは、その副作用に注目が集まりやすい薬です。使い過ぎは勿論いけませんが、少なすぎも効果があまりありません。
看護師さんの「必要以上にステロイドを怖がらないで。「フィンガーチップユニット」でしっかり塗ってあげてね。適量塗って、早くこの炎症(発疹)を抑えるのがアレルギー治療の第一歩よ。」という言葉も心に響きました。
「フィンガーチップユニット」とは、ステロイドをチューブからにゅるっとだして、大人の指先の第一関節分の量(1.8㎝くらい?)で、大人の両手分の面積を塗れるように塗るという使用料の目安です。
保湿剤とステロイドを併用することで、長男の肌の状態は、目に見えて、1,2週間のうちにみるみる改善していきました!
炎症(発疹)があるなら、怖がらずに適量の「ステロイド」をしっかり使ってまずは炎症を治す!!!
基本は保湿。
お風呂直後5分以内の保湿はマスト!保湿剤効果が最も高く出るゴールデンタイムです!
スキンケア(肌トラブル解消)でアレルギーが抑えられる?
健康な皮膚は、外部からのアレルゲン等の侵入から赤ちゃんや子どもを守ってくれますが、肌荒れや肌トラブルがあると、アレルゲンが体内に入ってきやすいそうです。
また、場所にもよりますが、赤ちゃんの皮膚(外皮)の厚みは大人の1/3~1/2しかありません。そこに、肌荒れなどの炎症があれば、外部からの刺激を受けやすくなります。
という会話もありました…(汗)
親がもっと初期にできたこと
でもそもそも、肌トラブルからアレルギーを発症させないためにできたことはないのか…。
私の答えは、一択です。
赤ちゃんを「保湿」をしてあげてください(><)! 環境整備も合わせれば最高です!
生まれたばかりの0か月の赤ちゃんだって、保湿してローションを塗ってあげていいんです。
低刺激で、月齢が低い0歳からでも使えるものを選べばいいと思います!
入浴後の1回、一日に塗るだけでも違うと思います。
正直に白状します…。
私はおしゃれママな方ではないし、「赤ちゃんのスキンケア」って「美容への意識が高い系のママが赤ちゃんにやるもの」だと思っていたので、そこまで意識していませんでした。
でも、「美容」じゃなくて、「アレルギー予防」にここまで大事だとは…。
アレルギーになってから、ドクターに
とききました。
これは、乾燥しているなと思えば、保湿剤を塗る目安になりました。
もっと、ケアをしてあげていれば…、あの最初の1年だけでも…、ふとそう思って後悔することがあります。
もしこのブログを読んでくださっている方、保湿なんて全然やってない方、是非やってあげてくださいね。
アレルギー発症したら、子どもも大変ですし、パパママも大変…!
もしまだ、発症していないなら
また、発症していても軽度なうちに、出来る範囲のところを少し見直してみることをおススメします。
0か月の赤ちゃんでも、保湿することがとっても大事!
赤ちゃんの肌トラブル解消が、アレルギー予防&アレルギー悪化防止の第一歩です!
5歳の現在
さて、5歳現在の状況を結論からいうと、だいぶ改善しています!!
(長男の時の経験もあり、次男は生まれた時から、保湿を心掛けてきて、1歳になった今も肌トラブルはありません。)
それはもう、最初の頃の大変さと比較すると、精神的にも子どもの症状的にも8~9割減です。ただ、食物アレルギーから、環境由来アレルギー(ハウスダスト・ダニ・スギなど)にアレルギーのメインがシフトしています(アレルギーマーチ)。詳しくは、また別の記事で。
ただ、Ig-Eの数値は、減らず、むしろ過去最高に増えています。2328(IU/mL)です。
でも、保育園の給食は、他の子ども達と同じように制限なく食べることができるようになりました。
以前は、ほんの数グラムで吐いたり、かきむしったりしていましたが、食物アレルギーは落ち着いてきています。
今後、しばらくこの「アレルギー関連の記事」をまとめて書いていきたいと思います。
私がやっていること、良かったこと、困っていたことなども紹介できたらと思っています。
私もネット検索して色々調べたり、他のパパママの治療の流れを追ってみたりしたものですが…、