絵本マニアのちょこままです。
この記事では、「卒園」に絞ったテーマにした絵本を4冊に厳選して紹介います。
どれも幼稚園や保育園からの「卒園」を間もなく控えている年長さんや、その保護者であるパパやママに読んでほしいものばかりなので、チェックしてみてくださいね!
感動の卒園式までのカウントダウン開始
年長になって半年ほど経てば、子どもを持つパパやママの気持ちは
もう卒園式までカウントダウンを開始しているのではないでしょうか。
子どもが生まれ、子どもにとって初めての集団生活だった「保育園」や「幼稚園」での生活。
それは、パパやママにとっても同じだったはず。
保育園、幼稚園生活は、どうだったでしょうか?
卒園をテーマにした絵本でも、パパとママ、そして子どもたちが体験した内容がやっぱり追体験できて共感できますし、感動もさせられます。
・入園した時の「大丈夫かしら?」という不安な気持ち
・お友達ができたよと、教えてくれた時の顔
・遠足で楽しかったを一生懸命教えてくれたこと
・自信満々に見せてくれたお絵かきの絵
・トイレに間に合わなかったと泣き出したときのこと
・ケガをして心配したこと
・運動会で1等賞をとったかけっこをみて感動したこと
・友達とケンカしたと聞いたとき
・空っぽのお弁箱…
きっと、まだまだあるでしょう。
そして、パパやママもそんな子ども達を見ながら、様々な経験があった事と思います。
・早寝早起きに奔走したこと
・毎朝のお弁当づくり
・子どもの成長や発達の喜びや悩み
・ママ友(パパ友も?)とのおつきあい
など、初めて尽くしだったでしょう。
思い返せば色々あったけど、
あっという間の6年間だったのではないでしょうか。
小学生になると、
(最初はよくパパやママをふりかえりながらも)
子どもは、だんだん子どもの足で歩きだします。
まっすぐにパパやママを見て
「パパ、大好き!」
「ママ、大好き!」と言ってくれた、
この生まれてからの6年間のキラキラした日々を懐かしく思うこともあるでしょう。
卒園のその日まで、
どうか大切に「今、この瞬間」を楽しんでください。
幼稚園や保育園の卒園プレゼント(記念品)としても「絵本」はよく選ばれます。
子どもも親も、「絵本」を通して卒園への気持ちを共感したり、準備を整えることもできるかもしれません。
『みんなともだち』-園生活で「お友達」が大好きだった子へ
タイトル:『みんなともだち』
「みんな友達 ずっとずっと友達」と、卒園するけれど「友達」だということに焦点を置いて書かれている絵本。お絵かきや、プール、かけっこなど、思い出を振り返りながら、何度も繰り返される「みんな友達」そして、「ずっと友達」「大人になっても友達」だという言葉が耳に残る。
最後は、卒園でもらったと思われる花束を片手に、皆が違う方向に歩みだす絵も印象的。
巻末に、「みんなともだち」の歌と楽譜がついています。
「幼稚園」とも、「保育園」とも書かれていないので、どちらの卒園生にも使えます。
ストーリーというよりは「詩」のように、その言葉と、絵から自分の思い出につなげやすいです。
子どもにとって、この期間を一緒に過ごした友達はきっと「子ども達の記憶に残る最初の友達」。
特に女の子は、この時期にはグループを作っている子も多く、「友達」が特別な存在になっているかもしれません。
一緒の小学校だといいけれど、違う小学校に進むこともありますよね。
たくさん遊んで、思い出を共有した友達と、
歩む道は違っても「ずっとお友達だよ」というメッセージを、そっと送れそうな絵本です。
卒園に向けて、
とくに、特定の「大好きな友達」がいた子ども達にそっと贈りたい絵本です。
『さよなら ようちえん』-一人ひとり個性がある
タイトル:『さよなら ようちえん』
ななこちゃんは、幼稚園に通うたんぽぽ組の年長さん。
年長の1年間を通して、お友達の凄いところや、自分の長所を見つけて話が展開します。
泥団子づくりがうまい子、プールがちょっと怖い子、砂場での力持ち、お絵かき上手、雪の結晶の発見…。
途中、雪の結晶のところで、
園長先生の「みんなも神さまが一人ずつ大事に大事につくったから、皆違うんだよ」という話があります。
最後は、卒園式の話。先生は、個性豊かなみんなが大好き、だといってくれます。
「人には個性がある」ということもテーマの一つでしょう。
卒園に向けて、年長さんのななこちゃんが出会った友達が各エピソードで登場します。
その友達は、それぞれ短所も長所もあったりして、そんなみんな集まって楽しい思い出がたくさんできていきます。
「そのままの自分でいいんだよ」と小学校入学に向けてエールを送ってくれる一冊です。
『おおきくなるっていうことは』-卒園とは言わずに「おめでとう」
タイトル:『おおきくなるっていうことは』
「おおきくなるっていうことは」というフレーズから始まる各ページに、 子どもが「そうか!これが大きくなるということか」と想像しやすい絵と文で端的に表している絵本。
洋服が小さくなったり、前より泣かなかったり、高い所に登れたり、そして飛び降りても大丈夫か考えられるようになったり…。また、「自分より小さい人が増えていくこと」と、上だけではなくて、下もみることも示唆してくれる。
この絵本では、「卒園」という言葉は一切使われていないけれど、最後に、子ども達が並んでいるところで、先生らしき人が、「またひとつ おおきくなった。おめでとう みんな。」としめくくります。
だから、卒園の頃ももちろんいいですが、サブテーマは「成長」!年齢問わず読みたいし、楽しめる絵本でもあります。
子どもは、早く大きくなりたがります。
誕生日が来れば、一つ大きくはなるのだけど、それ以外にも、この絵本のようなことで「大きくなることができる」と思えると、「よし、僕も私もやってみよう」と、実践しようとしてまた一回り大きくなるでしょう。
そんな成長が愛おしくもあり、ちょっぴり親としてはさみしくもあり…(笑)
大好きな絵本の一つです。
『6さいのきみへ』パパやママ目線の回想で
タイトル:『6さいのきみへ』
パパ、ママが0歳の頃から6歳の君を振り返る。「きみは、すこしちいさかった」という親ならではのちょっと心配した気持ちから、いたずらの話、食べ物で困った話、買い物での話、そして、ボタンがとめられるようになったりできることが増え始める。「卒園おめでとう」と「入学おめでとう」というメッセージも。
その時は必至だったけど、振り返れば子どもの成長はあっという間。
0歳から6歳までを振り返って「わが子の成長」を応援する親目線の絵本。
親は、思わず感極まってしまうかも!(⇐私の話)
卒園が近づいてくる年長さんの時期には、絶対読んであげたい絵本。そして、パパママに読んでもらいたい本でもあります。
読み終わったら、きっと子どもをぎゅぅぅ~~~っと抱きしめたくなります!
まとめ
この記事を読んでくださっている読者の心に響く一冊が、みつかりますように☆