この記事では、0歳にとっての「絵本」とそれ以降の「絵本」が子どもたちにもたらす効果を5つ紹介します。
「絵本、絵本」ってそんなに重要?
みなさん、「絵本」ときいて、どんなイメージがあるでしょうか?
大人になった今、「子どもっぽい」とか、「くだらない」「特になんとも思わない」なんて答えもあるかもしれません。(もしかしたら、中にはそういう絵本もあるかもしれませんが、)もしすべての絵本をそんな風に思っているなら、私は、ちょっと悲しいなと思います。
絵本が良いとされる5つの理由
0歳児にとっての絵本
例えば0歳児向けの絵本の話。 大人になった私たちからしたら、 「くるま」と「ブーブー」という音だけが見開きで載っているような絵本って、「これがなに?どこがおもしろいの?」なんて思うかもしれません。内容としても物足りないでしょうし、「だからなに?」なんていって上記のような言葉が出てくる人もいるかもしれません。
でもね、0歳の赤ちゃんは違うんです。
0歳のこの時期は、「言葉」こそまだ話すことはできませんが、「言葉を獲得していく大事な時期」です。日ごろから接しているお父さん、お母さんや、周囲の人たちの語りかけ、表情、温かさ、雰囲気などから言葉やぬくもりのシャワーを浴びて次の成長に備えています。子どもの母語が決まってくるのは10か月頃なんていう話をきいたことがありますが、赤ちゃんって一見聞いてないようでいて聞いてるんだと思います。1歳後半から2歳ごろになると、「言語爆発」が起きて、蓄積してきた言葉を含め、急激に言葉を話すようになる時が来ます。また、そこから先も、子どもはスポンジのように言葉を吸収していきます。
また、0歳児は特に「愛着形成」が発達課題だとされています。簡単にいうと、赤ちゃんが「自分の欲求を受け止めて、大好きだといってくれる <自分の心の安全基地>になる特定の人(母親になることが多い)を選んで関係を深めていくこと」がとてもだ大切だということです。この絶対的な「自分の心の安全基地」を前提に、その後は他の人とも関われるようになっていきます。
「絵本」を使うことのメリットは、沢山ありますが、この二つの「言語」と「愛着形成」だけをとっても、「絵本」が大活躍します。
絵本には、様々な言葉がでてきますし、まだ自分では読めない赤ちゃんの代わりに親が読むことで、赤ちゃんとのふれあいが自然に増え、愛着形成を促すからです。
1歳以降の子どもにとっての絵本
例として0歳児の話をしましたが、1歳以降も「絵本」は本当に大切です。むしろ、ここからが、絵本の力の見せ所でしょう。
絵本が良いとされる理由は5つあると考えています。
① 語彙力アップ
語彙力、表現力を高めます
② 世界が広がる
知的好奇心が刺激されます。
③ 感性を育てる
絵を見て、感性を育てます
④ 親子のスキンシップや愛着形成の深化
「安全基地」から人との輪を広げ、「家族」や「周囲の人」に広がっていきます。
⑤ コミュニケーション能力アップ
自分ではない他の人の話で物事を考えたり、想像することにつながります。
私からすると、「絵本のない子育て」なんて考えられないくらいの重要なものです。
「絵本」って、見て、聞いて、感じて、思いを共有して、想像したり、好奇心をくすぐってくれるような存在だと私は思っています。
なぜ、「絵本」なの?
もちろん、歌や手遊びも、親子時間を創造してくれるとっても大切な手段だと思います。
私も、子どもに(最近では子どもと一緒に)歌を歌ったり、手遊びをしたりして親子時間を楽しんでいます。
それでも、「絵本」の中に詰まっている、本当に多岐に渡る「先人たちが作品に込めた想いの結晶」を使わない手はありません!(←ちょっと言い方悪いですが…(汗))
「素敵な絵本って、本当にたくさんあります!」。
皆さんにも、お気に入りの一冊と、素敵な出会いをしてもらいたいです!(絵本の選び方やおススメは、別の記事で書いていきますね。)
なんといっても、
絵本は、親子一緒に、「一つの絵をみたり、お互いの表情をみて様子」をみながら、抱っこされたり至近距離でお互いに相手の存在を感じつつ、声色や読むペース、休憩や会話を楽しみつつ読み進められるのが魅力です。
0歳児の集団検診でもらう1冊の本、ブックスタート
最近では、子どもが生後3か月になり、市区町村の保健所で行われる「3か月の集団検診」に行くと1冊の本がプレゼントされます。みなさんのお手元にも何か1冊、プレゼントされたのではないでしょうか。
これは、NPOブックスタートと行政が連携して行っている事業の1つで、現在日本全国に1052の市区町村が参加しています(2019年9月30日時点)。
「絵本をひらくことで、だれもが楽しく、赤ちゃんとゆっくり心ふれあうひとときをもてるように」
NPOブックスタートの公式ホームページ 「ブックスタートの願い」より
ブックスタートは、抱っこのあたたかさのなかで、赤ちゃんに語りかける「愛情ことば」によって、赤ちゃんとその成長に関わる人が、 お互いに心を通い合わせ、幸せが感じられるきっかけをつくっていきたいと考えています。
また、赤ちゃんとの幸せな時間は、「大人にとっても、心安らぐ子育ての時間」であって、「絵本は、このような時を、ごく自然につくりだすことができる。」と いうのもその通りだなと思います。
赤ちゃんや子どもだけでなく、親にとっても、絵本の読み聞かせ自体が心地よい時間であってほしいです。
そんなブックスタートでは、兄弟がいる人のために何種類か本を用意してくださっていたりします。
私は、3人子どもがいますが、一人目で『じゃあじゃあびりびり』、二人目で『ごぶごぶごぼごぼ』、三人目で『ぴょーん』をいただきました。どれも子ども達にとても好評でした!(ありがたいことに選択肢が出産の度に増えていました!)有難うございました☆
ブックスタートでもらった絵本をきっかけに(?)、「読み聞かせ」を始めてみませんか?
トピック関連絵本の紹介 『じゃあじゃあびりびり』~ 0歳児絵本の定番 音の繰り返しを楽しむ
じゃあじゃあびりびり 改訂 (まついのりこのあかちゃんのほん) [ まつい のりこ ] 価格:660円 |
ブックスタートでいただいた、まついのりこさんの『じゃあじゃあびりびり』は赤ちゃん用(0歳児用)絵本の定番です。私が最初に子どもに読んだ絵本でもありますし、子どもたちもとても興味を持って、手を伸ばしたり、絵を目で追いかけたり、「びりびり」や「かんかん」などの繰り返す音で笑顔を見せてくれて楽しみました。
ハードカバーで、破れにくいようにページも厚めになっていて、本の角も丸まっているので子どもが持っても安心です。大きさも鞄に入れて持ち歩きやすい大きさになっています。わが家の場合、この本が大好きすぎてよく持ち歩いたり、子どもが自分で触っていたり(いつの間にか舐めたりも(汗))していたので、かなり頑丈に作られているはずですが破れたり汚れたりしました。そして、3人目にして3冊目を購入!私としては、必ず一手元に置いて子どもに読み聞かせしたい赤ちゃん絵本の一つです。