小学校2年生のわが子が書く文章は、「読点(とうてん)」が結構多くて以前から気になっていました。
句読点の使い方がおかしいのですが、宿題で書いているときに指摘すると臍を曲げてやる気をなくなってしまいます…(汗)。(いや、気持ちはわかるよっ)
ということで、
小学校の内容を楽しく補足!
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句読点(くとうてん)とは?【おさらい】
句読点とは、文の途中に使う「、」や「。」のことです。
「くとうてん」と読みます。
おさらいすると、
「。」…句点(くてん)
文の終わりにつける「。」です
通称「まる」
「、」…読点(とうてん)
文中の意味の切れ目につける「、」です
通称「てん」
1つの俳句を「一句」といいますよね。私の覚え方は、句点は文章末につける方なので「。」、読点は句点じゃない方なので「、」 です(笑)。
句読点の使い方おかしい!【学校の対応】
小学校2年生になって、週末に日記の宿題が出るようになりました。
小学校低学年なこともあって、まだまだ書き終えた日記を親に「書けたよ!読んでみて~!」と持ってきてくれます(^^)。
「もうこんな漢字を使ってこんなことと書けるんだぁ~」と感心しつつ、気になったのが、句読点(もっといえば読点)の使い方です。
学校の先生が日記を読んで直してくれるかなと思っていたのですが、2学期になっても3学期になっても、句読点の位置は赤ペン修正されませんでした。
娘いわく、学校で句読点の使い方ははっきりとは習っていないそうです。
親が句読点の使い方について横から口出しすると、「先生の教え方と違う時にきっと混乱する」とか「新学期になったらきっと教えてもらえる」と思って長らく私も口出ししませんでした。
(誤字脱字はチェックしていただいていましたし、内容についてのコメントは毎回娘も嬉しそうに読んでいました。)
でも、子どもも小学校低学年(小2)の終盤にさしかかってきたので、多すぎる読点をそろそろ正したい…。
私もその方針で良いと思うのですが、毎回感じるちょっとした文法上の違和感解消にむけて、私も対策を打つことにしました。
どこがおかしい?句読点の使い方【小2の現状分析】
小2の2学期がスタートした頃に学校に提出した娘の文章を例に考えてみます。
「今日、水ぞくかんへ、行きました。」
「いちばんさいしょに、アブラハヤをみました。」
「ロイヤルナイフと、いうさかなを、はじめて、みました。」
「ナイフのようなかたちを、していて、やこうせいでした。」
「アーチャーフィッシュが、10センチくらいでした。」
「たのしかったです。」
「作文の書き始めは1マス空ける」「縦書きの時に数字を入れるときは漢数字にする」は、このあと気を付けるようになっていったので、ひとまずおいておきます。
語尾の形が同じ「●●ました」なのも今はおいておき、短い文章なのですが、やっぱり読点が多いです。
「ロイヤルナイフと、いうさかなを、はじめて、みました」➡
「ロイヤルナイフ、というさかなをはじめてみました。」
「ナイフのようなかたちを、していて、やこうせいでした。」➡
「ナイフのようなかたちをしていて、やこうせいでした。」
読点が多すぎると息がつまるようで読みにくくなってしまうので、こんな感じに変えられればと思うのですが、句読点の使い方をどう教えるかで悩みました。
句読点の使い方を本格的に説明して教えるのは現実的ではない理由
国語の文法の基本になる句読点の使い方ですが、調べれば調べるほど、小2相手に本格的に説明して教えようと思うと難しいことが分かってきました。
例えば、読点の使い方のルールとしては以下のようなものがあります。
・主語が長い時
例)僕が一番仲良くしている友達は、太郎君です。
・並列の名詞が続くとき
例)私が好きなおやつは、ショートケーキ、チョコレートケーキ、シュークリーム、エクレアです。
・接続詞の後
例)ところが、急に雨が降ってきました。
・文章が長い時は意味の切れ目
例)私は家族と一緒に、新しく出来た植物園に行くことにしました。
など
文法用語を使ったり、具体例を説明すると、まだまだ読点の使い方のルールはあります。
ただ、「主語、述語、修飾語」云々いっても、小学校低学年ではまだまだ理解が難しいと思います。
きっと学校側(文科省)もまずはいろんな本や教科書、日常生活から「見聞きして、なんとなく覚える土台を作ってほしい」と思っているのかなと思います。
中学での英語学習を想像してもらえればと思うのですが、文法中心で攻めてこられると「ウ…」と最初から警戒してしまったり苦手意識をもちませんでしたか?
このことから、小学校低学年相手に、句読点の使い方を本格的に細かく説明して教えるのは現実的ではないと判断しました。
私は次の点に気を付けて、読点の使い方について教えたい内容を絞りました。
句読点の使い方を教える時の2つの注意点
小学校2年生といえば、自我がニョキニョキ成長中ですし、親が必死に句読点の使い方を教えても素直に聞いてくれるか分かりません(笑)。
そこで私は、①さらっと要点だけ伝えることと、②教えるタイミングに気を付けることにしました。
①句読点の使い方はできるだけシンプルに教える
細かく説明するのも難しいですが、仮に説明してもすぐに忘れてしまっては元も子もありません。
句読点の使い方はシンプルに要点だけ絞ることにしました。
1つの文章で、「、(読点)」は1個がちょうどいいくらいかも。
短い文なら0個でもいいかも!
ちょっと長めなら2個使ってもいいかもね。
小学校低学年では、まだあまり修飾語を使った文は書かないので、1文は短めです。
小2で学校から指定されている日記帳は1行で16マスですが、1文が2行を超す文章(32文字)になることはまだ見たことがありません。
わが子の場合、1文で15~25字前後が多いように思います。
ならば、細かく云々いうよりも、「1つの文章で1個の読点を基本として、内容によって0個や2個を決めてもらえばよい」と考えました。
②句読点の使い方を教えるタイミングは、文章を書いていない時にする
宿題などで文章を実際に書いているときに句読点云々と教えはじめると、折角のやる気を削いでしまうことがあります。
句読点の使いかを教えるタイミングも考えました。
うちの場合は、「書きたいように書きたい」と、シュンとしてしまうことがあるので、宿題や文章を書こうとする気持ちを優先しました。
結果、おやつを食べているときに、「ねぇねぇ、面白い文章を発見したんだけど、点(読点)一つで意味が変わっちゃうんだって。見てみて」と後述する例文を教えて教えるきっかけを作りました。
小学生が句読点の使い方を考えるきっかけづくりを!
わが家では、句読点(テンやマル)の使い方や意味を子ども自身に気づかせるよう次のようなことをしました。
考えるきっかけづくり①:テン(読点)の位置で意味が変わる文を見せる
学校から帰宅して、おやつを食べているタイミングで、娘に「ねぇねぇ、面白い文章を発見したんだけど、点(読点)一つで意味が変わっちゃうんだって。見てみて」と娘の興味を惹きました(笑)。
「ここではきものをぬいでください」
よく読点の打ち方で意味が変わる文章として登場しますね。
「ここで、はきもの(履き物)を脱いでください」にも
「ここでは、きもの(着物)を脱いでください。」にもなります。
考えるきっかけづくり②:マル(句点)が少ないと何が言いたいが頭に入りにくいことを体感させる
次に「テン(読点)ひとつで意味が変わるし、テンって大事なんだね。でも、マルも大事だよ~。昔、ママは「。」が少なすぎて意味が分かりにくい文章にあったことがあるんだ。」
おやつを食べながら、私が頭に浮かべたのは宮崎駿監督に映画化されて有名な『火垂るの墓』。
原作の野坂昭如さんの『火垂るの墓』って、本来句点を使いそうな場所にも読点が使われていて、個人的にとても読みにくかった記憶があります。
(20年以上前の記憶ですが、句点が小説1ページに2つしかないこともあったと記憶しています…。あったらごめんなさいっ(笑))
マルを使わないで、点でつなぐと分かりにくいことを伝えるために、適当に考えたこんな感じの文を一気に読んで体感させてみました(^^)。
「今日の夕食はカレーライスなんだけど、ジャガイモを切らしてしまっていて、ジャガイモなしのカレーライスになっちゃって、みんながカレーっぽくないんっていうかもしれないけど、カレールーは使っていてカレー味だからこのカレーライスをもうちょっとしたら食べて、その後お風呂に入って、寝て、もし今日のカレーが残っていたら、また明日もカレーライスをたべることになるから、なるべく今日のうちにたべようね。」
考えるきっかけづくり③:国語の教科書の文を一緒に少し確認してみる
先述の「基本的には1文に1個の読点を使う」というルールをここで教えて、2年生の国語の教科書(この時は、『かさこじぞう』)でどうなっているかを親子で一緒に2つ、3つ確認してみました。
やっぱり、1個の読点が多く、少し文章が長い時は2個の読点になっているのを確認しました。
考えるきっかけづくり④:日記帳に書いた自分の文章をみてみる
その後、日記に以前かいた自分の文章に1,2文だけ触れて、「1個ならどこのテン(読点)を消す?」なんて会話しています。
わが子の場合、「~に」「~を」「~の」の後に書いた読点や「行きました」「見ました」といった動詞の直前の読点は無くても良さそうだねという結論になりました。
意味の切れ目を意識すると、句読点の使い方を考えてみるきっかけになると思います。
句読点の使い方の説明はシンプルに!【小学校低学年の場合】
とにかく句読点の使い方(ルール)
の説明は、低学年には分かりにくいものです。
悩んだ挙句に伝えたシンプルな句読点の使い方ルールが、先述の
1つの文章で、「、(読点)」は1個がちょうどいいくらいかも。
短い文なら0個でもいいかも!
ちょっと長めなら2個使ってもいいかもね。
でした。
これはちょっと乱暴なくくりではあります。
ただ、小2の日記帳の文を見ていて、1文の長さはあまり長くないことに気づきました。
読点は、文章の流れを邪魔せず、むしろサポートする場所に読点を使ってほしいなと思っています。
・1文が長いなら、20字くらいで一度読点を使ったほうが読み手が読みやすい。
・1文は長くても50字くらいにする…。
今色々言っても、文章が全て杓子定規に当てはめて考えられるわけではありません。
感覚です。
細かいことは、子ども自身が本や身の回りの文章から学んでいってもらえたらと思います。
自分が読みやすい文、読んでもらいやすい文を子ども自身に探っていってもらえたらと思います。
句読点の使い方を教えた結果
句読点の使い方を親が教えてみた結果どうなったかですが、句読点の多用が改善されました!!
子どもが今週末に日記の宿題があると言っていたので、すかさず「1つの文でテン(読点)は1個。長い文だと2個だよ~」言ってみたところ・・
うるさそうに、「分かってるよー!」という返事が(笑)。
ちょっと変わるかな?変わるといいな(笑)、と思っていたら、2頁に渡る日記で全て読みやすい文章になっていました♪
まとめ
低学年の小学生のくらいの文章だと句読点の使い方がおかしい…と感じるケースも多いんじゃないかなと思っています。
ただ、細かく説明してもきっと頭には入りません。
まずはシンプルに教えて、細かいことは今後自分で発見していってもらえたらと思っています。
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