「地図って、覚えるのが大変そう。」という声をききます。
でも、子どもが興味を持っていることに絡めてあげると、意外と遊びながら覚えますし、好きだからこそ忘れにくいんです。
この記事では、
「子どもが興味を持っていることを、地図や地理の学習につなげていくヒントと、それをサポートする方法や知育玩具について」紹介します。
「地図に興味を持たせるってどうすればいいの?」
「好きな事をサポートしてあげたい」
そんな方に読んでいただければ、何かヒントが見つかるかもしれません♪
地図を学ぶと何がいい?
ところで、地図を学ぶと何がいいの?
今回は、地図の中でも「日本地図」の学習に焦点を当てて書いていきますが、
「なんで地図?」という疑問もあるかもしれません。
日本地図は、「今私たちが暮らしている日本やその地域の状態を縮尺している図面」で、あらゆるものと比較的簡単に紐づけすることができます。
つまり、子どもが興味を持っているもの、好きなことを違う観点から見たり、視野を広げて知識を深めていくのにピッタリなんです。
そして、なにより「好き」を突き詰めていくと、「自信」にもなります!!!
この記事をきっかけに、ちょっと子どもの興味あるところから、視野を広げていきませんか?
オリジナル地図づくりのススメ
子どもがどんなことに興味や関心をもっているにせよ、おススメしたいオリジナルのマップ作りがあります。
名付けて「オリジナルの●●地図!」
ネットなどから白地図を印刷して、そこに子どもが調べたことや興味あることを何でも書き足して作っていく、わが家版のオリジナル地図です。
(※白地図のダウンロード(無料)は、ちびむずドリルさんを使いました。)
興味がたくさんある場合は、興味ごとにわけてもいいですが、1枚になんでも書き込んでもOK!
1枚に書きこめば、知識が1枚に集約されるマップが出来上がると思います。
うちは、姉弟で同じ地図に書き込んでいます。
「自分だけのマップ」という特別感もあって、
白いところをどんどん埋めたくなるんですよね!
行ったことがあるところを、色で塗りつぶしてもいいです。
イラストを描くのが好きな子なら、特産品などを絵にして書き込んでも楽しめますよ!
知育玩具で遊びながら学ぶ(日本地図、地理)
オリジナルマップ作りだけでも楽しめるのですが、地図への興味を掻き立てるためにちょっとグッズを使うと相互効果が高まることが期待できます。
日本地図を遊びやゲーム感覚で学ぶ知育玩具を紹介しますね。
日本地図パズル(くもん)
私が小学生の頃に持っていて、子どもが生まれたら「買ってあげたいな」と思っていたものの一つに「くもんの日本地図パズル」があります。
小学校低学年の頃には、一人でも遊びましたし、妹弟一緒に何度もパズル遊びをしました!
普通の地図にも都道府県の境界線は表示されているものの、形や大きさを感覚的に覚えるのには不向きです。
そんな中、都道府県の位置や形、大きさはこのパズルをきっかけに覚えたと感じています。
当時の「くもんの日本地図パズル」は、なぜか北海道だけ都道府県の単位ではなくて、 知床、十勝などパーツが細かかったので、北海道エリアで苦手意識を持ってしまったのですが、今は「北海道」は「北海道」。
大きな都道府県単位で覚えやすくなりました。
日本地図パズルの内容も改善されていました!
東北地方、近畿地方など地域ごとにパーツが①色分けされている都道府県パーツと、②全て白で統一されている都道府県パーツがあります。
②の白いパーツは、ある程度都道府県の場所を覚えた後、ステップアップ用として使えそうです。
また、パズルパーツには、漢字で都道府県名が書かれています。
現在のくもんの地図は、この両タイプのパーツ用に、それぞれふりがなシールと目隠しシール(都道府県名を隠せる)が付いています。
これもイイ!
日本地図のポスターも付いています。
説明書では、必要に応じて、ふりがなシールを漢字の上に貼るよう書かれていますが、
私はあえて漢字も見えるように空きスペースやパーツのサイドに貼っています♪
ひらがなさえ読めれば、遊べますよ!わが家の4歳君も夢中です。
いずれ、白パーツには目隠しシールを貼る予定です。
購入してすぐから、姉妹で協力してパズルを楽しんだり、一人でタイムアタックをして楽しんでいます♪
これは、やっぱり買ってよかった!
絵本
日本地図や世界地図の学習といえば、中学生頃からは学校でも使用するため「地図帳」を持っていた方も多いでしょう。
でも、子どもの頃使うことを考えたら、導入の敷居は低くしてとっつきやすさを考えて、「絵本」や子ども用の「地図図鑑」を何か1冊くらい用意してもいいかもしれません。
『はじめての日本地図絵本』
わが家では、『はじめての日本地図絵本』を使っています。
イラストもとっつきやすく、1ページに1つの都道府県を紹介。
全ページひらがな(都道府県名や県庁所在地には漢字もあり)で小さな子どもでも読みやすく、有益な情報や面白い情報も多すぎず少なすぎず掲載されています。
都道府県名の由来、県民性、特産品や観光地、有名なもの、都道府県名の形を覚えるアイディア、有名人や凄いところ紹介、特徴的な表現、都道府県クイズや間違い探しといった遊び要素、巻末には日本の山、川、世界遺産、お化け妖怪、面白い地名紹介、そして、県庁所在地のCD(ちょっと早口ですが)付です。
持っているのは、2008年発行の本なので、スカイツリーは載ってないのですが、
タイトルにもある通り、「はじめての」日本地図の絵本として、なかなか充実した内容で良かったかなと思います。
『はっけん!NIPPON』
これは、2020年4月半ばに新しく出会った絵本で、すっごく欲しくなったものなのですが、地図系絵本が既にあるので、私は泣く泣く購入を断念しています。…でも、まだ地図関連の絵本を持っていなくてお探しの方は要チェック‼
47都道府県の特産品や有名なものを分かりやすい絵地図&コメントで補足した上に、新聞形式で当該地域の情報も紹介している見ごたえたっぷりの絵本です。
内容的にもお値段的にも図鑑に近いかも。
幼児には内容的に難しいかもしれませんが、小中学生なら楽しめそうな情報が満載です。地図と新聞、絵と文で内容を相互補完して地域情報を知ることができるのがなんといっても魅力的!
う~ん、書いていてまた欲しくなってきました(笑)。
3姉弟の4歳君と1歳君がもう少し大きくなったら…買っちゃおうかな…(^^*)♪♪
『しんかんせんでいこう 日本列島 北から南へ』
新幹線や電車好きにはぜひおススメしたい絵本があります!
『しんかんせんでいこう 日本列島 北から南へ』です。
親しみが持てるイラストで、日本列島を新幹線で移動していくのですが、右側から読めば「北海道から九州の旅」。左側から読めば「九州から北海道の旅」になるというしかけがあります。
また、日本全国を巡る絵本なのに、地元のローカル線の電車が絵として登場する確率も高いと思います。
全部ではないと思うのですが、地元を走るマイナー線とその電車のイラストを見つけて、大喜びしました笑
この本と日本地図パズルを紹介したくて、今回のブログを書こうと思いました(笑)!
「地元のローカル線が絵本に登場!」という嬉しい衝撃!
一気に愛着が持てる一冊になりました。
ポスター・お風呂ポスター
都道府県について知るなら、ポスターを家の中に貼るのも有効です。
何か他のグッズを買うともらえることも多いです。
見やすさや、好みなどにもこだわって買いなおすのもありですね。
お風呂に貼ることができれば、入浴中にも覚えられると思います。
ちなみに、小さな子ども用の日本地図は比較的よく見かけますが、小学校中学年向け、小学校高学年向けの日本地図ポスターもあります。難易度は上がってきます。
わが家はまだ買っていないのですが、面白そうなので載せてみます。
歌(都道府県名や県庁所在地など)
都道府県関連の歌も色々あります。
CD等を利用して耳からも、そして移動中等も楽しく覚えられたらいいですね。
私が小さかった頃、車の中で聴いていたのは、 NHK「みんなのうた」の「日本列島どっこいしょ」(のカセットテープ)です。
内容というより、「滑って転んで大分県」などインパクトのある歌詞やリズムが面白かったのを覚えています。
先ほど紹介した『はじめての日本地図絵本』には、「ロックンロール県庁所在地」のCDが付いています。
都道府県カルタ
「都道府県かるた」は、いまや、100円ショップでも売り始めました。
(ちょっと絵が小さいかな?)
遊びながら覚えるのもいいですね。
情報が多すぎても一度には覚えきれないので、
まずはその都道府県名と、その都道府県で「一番」のものをつなげておぼえるのもありだとおもいます。
るるぶ『都道府県いちばんかるた』は、絵の大きさもカルタの内容も、「勉強!」という感じにならないで楽しく都道府県の特徴を知って遊べるカルタかなと思います。
アプリでの読み上げ機能もあって使い勝手もいいですし、ポスター付きでちょっとお得ですよ♪
テレビ番組
テレビでは、旅番組やバラエティー等で、都道府県名に言及することが多いです。
気になる内容があれば、「●●県は、海の隣だっけ?だから…」等ちょっと会話のきっかけになればいいですね。
アプリ
アプリでも多数、都道府県について無料で学べるものができるものが登場しています。
私は携帯やタブレットのアプリは、使っていないのですが、
2020年の都道府県人気アプリとして『あそんでまなべる 日本地図パズル』(Apple Store、Google Play) があるそうです。
その他(チャレンジタッチユーザー)
ベネッセのチャレンジタッチユーザーは、小学1年生から使える「漢字まるごとアプリ」で、選んだ都道府県名を漢字で書く練習ができるものがあります。
都道府県名は、漢字で書くと結構難しいものも多いのですが、わが子の場合、上の学年の漢字も書けるということで、喜んで都道府県名を書こうとしています。
ちょっと趣旨から外れますが、難しそうな漢字を書けるようになることが、嬉しいんでしょうね♪
「好き」をきっかけに日本地図を学ぶヒント
環境やグッズが先か、子どもの興味が先か、相互に影響を及ぼすところだと思いますが、 「色々環境やグッズはそろえたものの、地図を学ぶきっかけってどんなものがありうるか」を考えてみました。
以下、具体的にイメージできるよう
子どもの「●●好き」をきっかけに学ぶ地図の例をいくつか挙げていきますね。
「電車好き」が地図を学ぶきっかけ例
「電車や新幹線が大好き」という子どもも多いですよね。
電車や新幹線は、都道府県をまたいで線路が伸びています。
経由する都道府県や、お気に入りの駅のある都道府県から地図の世界に入っていってもいいと思います。
先ほど紹介した『しんかんせんでいこう 日本列島 北から南へ』 の絵本等も、他の都道府県に興味を持つきっかけになるかもしれません。
「車好き」が地図を学ぶきっかけ例
「電車、新幹線好き」同様、車の道路は都道府県をまたぎます。
うちの4歳君の認識では、
「トヨタは愛知県の車」「大好きなカーズのマックイーンは、千葉のディズニーランド」など「好きなもの」を都道府県に結び付けて覚えています。
車の何が好きかにもよりますが、車で行った場所や、好きなブランドの本社・工場がある場所、道路やサービスエリアの場所などで地図に目を向けられるかもしれません。
「恐竜好き」が地図を学ぶきっかけ例
恐竜の骨格展示等がある博物館の場所、化石が発見された場所などから興味への理解を広げていけそうです。
「食べ物好き」が地図を学ぶきっかけ例
ご当地で有名な食べ物、特産物、生産量は、地図と結び付けやすいです。
「遊園地やテーマパークなど行楽地」が地図を学ぶきっかけ例
遊園地やテーマパーク等、子どもが行ったことがある場所、行きたい場所は、興味も沸きます。
「旅行、温泉好き」が地図を学ぶきっかけ例
遊園地同様、 行ったことがある場所、行きたい場所は、 興味を持ちやすいです。
事前に、その都道府県について調べてみるのもいいですね。
わが家は旅行が好きです。
とはいえ、年に1、2回程度しか行けないのですが、泊まりで行って、観光地や宿、温泉を楽しみます。
自宅でも温泉を楽しみたいと時々、「温泉の素」を使って自宅のお風呂を楽しんでいます。
この「温泉の素がどこにある温泉なのか」から、日本地図への興味が始まったかなと振り返ります。
「魚好き」が地図を学ぶきっかけ例
川の場所や、海によっても違う魚。
身近な所にいる川魚や、食べ物としての魚、図鑑などから、どこで見られるものなのかを調べて、地図に知識を広げられるかもしれません。
「数字好き」が地図を学ぶきっかけ例
地図には、数字がたくさん登場します。
「日本で一番高い富士山は、3776m」「一番長い川は、367㎞の信濃川」「積雪量世界一は、滋賀県北部の11m82㎝(1927年)」などです。
漁獲量、生産量などもいいですね。
興味があるところを覚えていけると楽しいです。
まとめ
地図を学ぶことのメリットは、「自分の好きな分野で自分の興味の幅を広げて、自信を深めていけるところ」です。
白地図を使った「オリジナルの地図づくり」は、おススメです。
知育玩具を使って学ぶ地図・地理にも様々なものがあります。
➡くもんの「日本地図パズル」
➡絵本(2冊紹介)
➡ポスター、お風呂のポスター
➡歌
➡都道府県カルタ
➡アプリ
➡その他(チャレンジタッチユーザーは、漢字で学ぶ都道府県など)
「好き」をきっかけに日本地図を学ぶヒントにも、好き別に考えられるものは多数あります。
「電車好きの場合」「恐竜好きの場合」など紹介しているのはほんの一例です。
自分なりのきっかけが見つかって興味を広げられればいいですね。
地図は、一気に全部を覚えるよりも、
覚えられるところを最初に覚えて、だんだんその範囲を周囲に広げた方が、
無理なく覚えられると思いますよ♪
日本地図に始まって、その後(あるいは同時に)、世界地図や特化した地図(地域的、集約される内容的)に興味を向けていければさらに広がります。
一見すると、「なんで地図?」と思ってしまうかもしれません。
でも、遊びに地図を導入することで、新しい視点を手にいれて、
子ども達が自信を持って興味関心があることをステップアップして発展させていければいいですね。