虫の絵本って何がおススメ?虫が好きな子、苦手な子でも読めるものって何があるかな?
虫も絵本も大好きな保育士ママが、同じく虫も絵本も大好きな子ども達と一緒にリピートしたものから厳選した「イラストで描かれた虫の絵本」を紹介します。
虫の絵本(イラスト)を読み聞かせてみよう!
虫って、人より小さいけど、その見た目や動きがちょっと怖かったりして、好きな子と嫌いな子に分かれる生き物。
わが家は親も子も虫が大好きですが、もちろん全部の虫というわけではありません。(ゴキブリや蛾、ムカデとか嫌いなものもありますよ(;^_^A)
虫の絵本をイラストで読むメリット
虫絵本は、絵の部分が「イラストで描かれたもの」と、「写真が使われているもの」の2種類に大別できます。
それぞれに良さがありますが、「イラストが使われている絵本」を読むメリットを考えてみると、こんな感じになるかなと思います。
①イラストなら描ける世界がある
➡小さな虫の世界、写真で撮影するのは大変なことも!
②背景等がシンプルで見やすい事も多い
➡虫ってかくれんぼが上手。特に小さい子には、見せたい虫の絵だけが見えるほうが伝わりやすいです。
③写真に近い写実的な絵から、特徴だけをとらえたシンプルなものまで幅広い
➡読みたいイラストのタイプから絵本を選ぶこともできます。
④創作ストーリーのものも多い
➡写真だと、現実に即した話になりがちだけど、現実にはない話の展開が期待できます。
⑤虫が苦手でも読める絵本があるかも
➡虫の写真絵本だとちょっとリアルな話も、イラスト絵本なら楽しめるかも。
読み聞かせしたくても、ママの中にも虫が苦手な人も結構いるのではないでしょうか。
でも、子どもたちはそんな小さな生き物(虫)が大好きだったり、子どもも虫が苦手だけど、少しくらい虫の絵本も読んであげたいけど…と思うママもいるかもしれません。
今回は、虫が好きでも苦手な方でも読んでもらえそうな
「イラストで描かれた虫の絵本」を紹介していきたいと思います♪
虫の絵本 イラスト編 0歳・1歳・2歳
イラストで描かれた虫の絵本のうち、くりかえしことばが大好きな0歳、1歳、そして、ちょっと大きくなった2歳さんにぜひ読み聞かせしてあげて欲しい絵本をまとめます。
はらぺこあおむし
・エリックカールさんのかなり有名な絵本
歌による朗読(CD)など関連グッズも多い
・しかけ絵本で、あおむしが食べたものに穴が開いていく
これは定番。虫絵本ジャンルに絞らなくても、子どもに大人気の一冊。
生まれたばかりの腹ぺこあおむしが、りんごやいちごにとどまらずいろんなものを食べて、ちょうちょへと成長していきます。
むしさんどこいくの?
・くりかえし言葉でリズミカル
・色が鮮やか
登場する虫は、てんとうむし、ちょうちょ、ばった、かぶとむし、あり。
短く、虫に語り掛けるような優しい口調でストーリーが進みます。
色彩がはっきりしていて、背景はシンプルだからこど、虫に子どもの目を惹きます。
てんてんてん
・虫の特徴をくりかえしことばで紹介
・シンプルで、耳に残る
登場する虫は、てんとうむし、かたつむり、ちょうちょ、ほたる、かまきり。
「てんてんてん」とテンがあるのはテントウ虫、「ぐるぐるぐる」ときたらかたつむり!
おおきくなったら
・くりかえし言葉でリズミカル
・成長すると姿が変わるものと、そうでないものが登場
主人公のあり(蟻)と一緒に、虫に限らず、ひよこ、おたまじゃくし、けむし、かたつむり、種、雲が大きくなるとどうなるか発見していきます。
ぼく、だんごむし
・だんごむしについて、小さい子でも理解しやすい
・多少文章による説明あり
・シンプルな絵
だんごむしは何を食べているの?
どうやって身を守るの?
ダンゴムシに似たワラジムシって何?
身近ないきもの「だんごむし」は、子どもに人気がある虫です。
飼い方のコツまで紹介されています♪
わが家の虫好き女子は2歳から読み聞かせしていて、よく絵をみていました!
虫の絵本 イラスト編 3歳・4歳・5歳・6歳
イラストで描かれた虫の絵本のうち、自分の経験も照らし合わせながら、ストーリー性があるものが分かるようになってくる3歳、4歳。
そして、少し難しい本も分かるようになる6歳の年長さんにぜひ読み聞かせして欲しい絵本をまとめます。
かまきりとしましまあおむし
・虫そのものよりも、心の動きに注目!
あおむしにとっては、恐ろしいはずのかまきりですが、このカマキリは優しさを隠し持っているかまきりでした(*^^*)。
絵は、実際の虫と絵本っぽい可愛い絵をうまく併せていて素敵です。
むしさんなんのぎょうれつ?
・50匹の虫が登場
・最後はしかけ絵本に!
虫たちの行列の先には何があるのでしょうか(^^)。
行列中のちょっとしたやりとりも面白いです。
リアルすぎないけど、虫の特徴はとらえているので、虫が苦手な子にもおススメの絵本。
なつのいちにち
・虫網片手に虫捕りをする時の高揚感が伝わってくる
夏の暑さ、生き物たちの世界、そしてなにより、虫捕りを成功させようと意気込む主人公の一生懸命な鼓動が聞こえてくるよう。
絵の描写の仕方や、そのシーンの切りとり方もとっても話にマッチしています!
#なつのいちにち
— 呑気なギャング (@yougofujimiya) June 26, 2019
はたこうしろう著
このえほんのなかに
あなたの
なつのおとは
きこえますか
と記されている。
音もそうだけど、風も、匂いも、温度も、景色も、胸の高鳴りも感じた。#読書#読書好きと繋がりたい pic.twitter.com/ZRjsUWNXlo
みつばちみつひめ どどんとなつまつりの巻
・愛らしいキャラクター
・人間の世界を虫の世界に置き換えたお話し
主人公はミツバチのお姫様。
虫が苦手な子も、お姫様の言動や、夏祭りトークで盛り上がれそう。
虫好きなら、絵の細かいところを見て「自分だったら…」と考えたりして楽しめますよ!
だんまりこおろぎ
・エリック・カールさんの絵本
・多数の虫が挨拶しながら登場
卵から生まれた小さなこおろぎは、出会う虫たちに挨拶したいけれど、うまく羽が鳴らせなくて寂しそう。でも…⁉
むしプロ
・キャラの強い独特な絵が◎
・実況中継付きのプロレスならぬ、虫プロレスの話
カブト組とクワガタ組による本物さながらの迫力の虫プロレスバトル!
プロレスは全然詳しくない私や子ども達も、白熱した実況中継にニヤニヤしながら展開を見守りました。
せみとりめいじん
・手作り網の作り方までレクチャー
・セミの習性や鳴き声の違い、捕まえ方なども解説
せみとりめいじんのごんちゃんが、せみとり初心者のてっちゃんに「せみ捕り」のやり方を伝授。
子どもが子どもに教えているので、聞き手の子どもも耳を傾けやすいです。
せみとりを実際に試してみたくなりますよ!
くものすおやぶん とりものちょう
・時代劇っぽい口調が面白い
・くものす親分とかくればねのとりものちょうに注目!
虫たちが繰り広げる時代劇の一場面。
くも(蜘蛛)ってちょっと親しみにくい虫だけど、このくも親分は頼もしくて格好いい!
街なかの様子など、細かいと描写も楽しめる絵本です。
あまがえるりょこうしゃ トンボいけたんけん
・水辺に住む生き物を紹介
・弱肉強食の生き物の世界にも淡々と触れています。
あまがえるが、自慢のペットボトルの船に「陸にすむお客さん」を乗せて水辺の虫や魚を紹介。多数の生き物の名前がでてきます。
むしホテルへようこそ
・丁寧に描き込まれた絵をじっくり見て楽める
・切り株で出来たむしホテルの客室の断面図に注目!
ストーリーもですが、絵をしっかり見ようと思ったら、リピート確定の絵本!
読み聞かせ中、子どもたちも絵本をのぞき込みながら見つけたものを口々に言って大喜びでした!
かぶとむし
・リアルに近い絵
・部位の説明、飼育、見つけ方まで紹介
夏になると、子ども達に大人気の「カブトムシ」。
絵が写真に近いくらい緻密!
1001匹のむしを探せ!
・登場する虫の種類に圧巻!
・1001匹も探せるので、とにかくボリュームが凄い!
・虫の名前(カタカナ)が読めなくても、探すものが絵付きで描かれているから大丈夫!
『ミッケ』や『ウォーリーを探せ!』の要領で、大量の虫を探せる絵本。
絵も丁寧に描かれているので、特徴も名前も、見つけられるかもしれない場所も覚えやすい!
お出かけサイズもあります。
小2の今でも絵本を開くと夢中ですよ(^^)。
虫の科学絵本 イラスト編 小学生前後~
絵本には、科学絵本といわれる「科学のテーマ」を取り入れたものも多くあります。
虫がテーマの絵本は、(先ほど紹介してきた本も含め)それ自体が科学絵本になっているものも多いのです。
その中でも特に、小学生にこそぜひぜひ読んでもらいたい「虫の科学絵本」のイラスト編を幾つか紹介したいと思います!
むしたちのおんがくかい
✔ 環境問題について考えるきっかけに
✔ 小学校低学年(ストーリーのみなら4歳頃も)
むしたちが、音楽会を開こうと場所を探すのですが、車の騒音問題や工事現場などが多くてなかなか開けません。
あ、最終的には、様々な虫の鳴き声が響く音楽会が無事開催されます!(^^)!
あまがえるとうさんといく 昆虫採集
・どこにどんな虫がいるかを適度に詳しく教えてくれる
・ストーリーになっている
・標本の作り方が分かる
石の下、うんちの下、地面の中、草原などあまがえるとうさんと一緒に昆虫探しをしていきます。
まつおかたつひでさんのしかけ絵本。
地面の下のいきもの
・写実的な絵(虫苦手な場合は、ちょっとリアル過ぎかも)
・弱肉強食、生存競争…地面の下のそんな闘いが良く分かる
地面の下は湿っていること、木のそばの地面、植物の根、糞が落ちている地面、倒れた木の下、動物の死骸の下、水辺の地面、虫に寄生するもの… 地面の下の様子がぎゅっと詰め込まれている一冊です。
なく虫ずかん
・鳴き声は、文字(カタカナ)だけ!
・鳴き声と虫を一致させることに特化した構成
一風変わった科学絵本で、身近なセミやコオロギなどの虫を文字だけで表現し、次のページをめくると、その正体が分かるという仕組みになっています。
昆虫の体重測定
・様々な昆虫の体重をまじめに測定
・1g=1円。身近なものを基準に、重さの単位(g)のイメージがつかみやすい!
「昆虫って、そもそも軽し、浮くし、動き回るし、体重計測なんて考えられない!」
そんな常識を壊してくれる絵本!
虫大好きなわが子も何度もリピートしました!
ファーブル昆虫記の虫たち
・朝日小学生新聞の人気連載が本になったのがコレ
・イラスト豊富で分かりやすい。小学生~
「昆虫といえばファーブル」というほど、昆虫研究の先駆者として有名ですが、その研究成果をまとめた「ファーブル昆虫記」はちょっと敷居が高いと感じる人も少なくないと思います。
これは、そんなファーブル先生がクワガタ、ヤママユ、モンシロチョウ、ホタル、オトシブミなどを中心に昆虫が持つ「本能のかしこさとおろかさ」にスポットを当ててかいた本。
その他、虫好きが知っておきたい知育の虫絵本
最後に、虫に関する面白い写真以外で描かれた絵本があるので紹介します。
むしのあいうえお
・「虫」であいうえおが学べる
・昆虫写真家による「切り絵」の美しさがピカイチ!
メジャーな名前の虫から、マイナーな虫まで
様々な虫の名前で「あいうえお」の勉強がこの一冊でできちゃう!
短いリズミカルな文章でその虫のことも紹介してくれます。
そしてなんといっても、切り絵が圧巻!
うっとりするくらい綺麗です♪
はっけんずかん むし(新版)
・めくれたり、虫が動く仕掛けがある「しかけ絵本」。
・ 3歳~6歳くらい用の図鑑
身近な虫が登場したり、しかけがあったりで子どもの注意を惹きます。
虫に関する情報量も、初めての虫図鑑としては結構あります。
まとめ
いかがでしたか?
虫の絵本も本当にたくさんあって、紹介しきれないものも多々ありました。
虫が苦手なママや子ども達も「これなら大丈夫かも…」っていう、読み聞かせしてみたい虫の絵本を見つけるお手伝いができたなら幸いです(^^)♪