
出産すると、いたるところで やたら目につく「知育」の二文字。
以前から物申したいと思っていたトピックについに触れていきます(笑)。
この記事では、「知育」や「知育玩具」とは何で、「知育」という文言に振り回されなくても知育はできます!」という話をしていきますね。
ポイントを押さえれば、結構なんでも「知育」になり得るんですよ!
ということを知ってもらえれば嬉しいです。
知育って何?
知育、知育…、よく聞くけど、そもそも知育って何?
知育とは、知的能力を育て、知識を習得させるための教育。(中略)
『ブリタニカ国際大百科事典』 「知育」より
推理力,記憶力,判断力などの知的能力の錬磨に重きをおく形式的陶冶の考え方と,教材の実質的内容によって精神を豊かにし,生活に役立たせることに重きをおく実質的陶冶の考え方がある。
もっと簡単にいうと、知育とは
「何かを覚えるだけにとどまらず、その先にある応用力を鍛えるための知的訓練」
だと考えています。
知育玩具(ちいくがんぐ)ってなに?

知育玩具ってなに?
ずばり、「知育玩具とは、知育するための玩具」なのですが、実は、明確な基準はありません。
ここではウィキペディアが分かりやすかったので、併せて紹介します。
知育玩具は、幼児や児童が知能的発達を促進する玩具、または幼児や児童の学習の助けになる玩具の事である。
ウィキペディア「知育玩具」より
いわゆる教材が知識を増やすために用いられるのに対し、知育玩具は、考える事や表現する事を通じて、知能全般の発達を促す事を目的としている。教材的な機能をもつ知育玩具も多数存在する。
じゃあ、知育玩具とそれ以外の玩具との違いはなに?
知育玩具と普通の玩具との明確な分け方はありません。
「これが知育玩具!」という基準がはっきりしないことから、線引き自体が難しいのです。
ただ、「知育玩具」とは、企業側、使わせる保護者や保育園・幼稚園等の意図として、「これで子どもの知能を高めたい」という思いが込められている玩具だと思います。
これは、単なる「玩具」と大きく違うところでしょう。
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知育玩具になりうる玩具の基準やポイントってある?
そもそも知育って市販の知育玩具を使わないと出来ないもの?
答えは、NOです。
現在、おもちゃ屋さん、本屋さん、ネットで多数の「知育玩具」を見かけますが、「知育玩具」と銘打っている市販の玩具を使わなくても「知育」することは出来ます!
↑これ、重要です!
「知育」とか「知育玩具」という言葉に一瞬でも心が揺れる人、
私も含めて多いんじゃないかなと思いますが(笑)、ちょっと冷静になって考えてみてください!
たとえば、折り紙や楽器なども子どもの知育に役立ちますし、
一緒に野菜に水まきをして育てたり、クッキーづくりをして型抜きや形成を楽しんだり
お絵かきをすることなども知育につながります。
また、基本的に「知育玩具」は、知育が促されるようにつくられた玩具ですが、「知育玩具」であることを強調していない玩具でも「知育を促す玩具」というものもあります。
先述の通り、知育自体が「応用力を鍛えるための教育」なので、「知育玩具」は、子どもの発達過程を見通して、年齢に適した物を適した適切に使っていけば、やはり子どもの発達を促すことにつながるでしょう。
その「知育玩具」のポイントとして、ある程度参考になるのが、0歳児から子どもを預かる保育園の「保育所保育指針」と年少から預かる「幼稚園教育要領」ではないでしょうか。
保育園や幼稚園では、適切な子どもの発達・成長を促すように厚生労働省や文部科学省からの指針に基づいて保育教育活動が展開され、それに基づいた遊びや玩具も使用されています。
「知育」という言葉こそは使用しませんが、先述した意味の「知育」を促すようにも書かれています。
「玩具選び」に迷ったら、保育園や幼稚園ではどういうものを使っているか、
その玩具や遊び方を参考にするといいかもしれません。
以下、私自身の保育企業営業経験(保育士資格もあり)から、読み解いて私の考えも併せてまとめてみました!
知育玩具の選び方のポイント(乳児、0歳)
0歳の乳児は、特に身の回りの人と愛着を形成しながら、体を動かしたり、 身近なもので体や五感を使うようにしていきます。
発達を促したいこと |
体や五感を使うこと ・身の回りのものから、興味関心を持つこと ・見る、触る、探索して(つまむ、つかむ、たたく、引っ張るなどして)自分から関わろうとすること ・表情、手足、体の動きで表現力を高めること |
知育できる玩具選びのポイントとしては、音質、形、色、大きさに注意します。
また、誤飲やケガをしないように安全面でも考慮することも重要です。
知育玩具以前の問題ですが、
0,1歳までは、口に入れていいものとダメなものの判断ができません。
(2歳頃になると言葉で分かることが急に増えてきます。)
周りの大人が気を付けましょう!
知育できる玩具選びのポイント(0歳) |
・音の大きさや音質に注意。 ・子どもが持ちやすい形や手触り、重さのものであること。 ・色ははっきりしたコントラストのある色の方が見やすい。 ・安全面から、口に入らない大きさのもの。角がとがっていないもの。強度があるなど、破損しにくいもの。電池部分があればネジ等で開かないようになっているもの。 ・なんでもなめたり口に入れようとするため、洗いやすいさなどの手入れ面、素材(塗料の有無など)、衛生上の管理方法も考えながら選ぶ。 ※ 月齢差も大きいので、発達に応じたもの、個々の興味関心を踏まえたものであること |
0歳は特にですが、玩具を用意しただけではあまり遊んでくれないかもしれません。
「玩具を通して、お父さん、お母さんとするやりとりが楽しい」時期だったりするので、一緒に遊びを楽しむことをおススメします♪
知育玩具の具体例(0歳) |
・絵本(読み聞かせ、子どもの指差し、ページめくりなど、読み手との表情の交流等でも楽しめます!) ・積み木(木など、素材にもこだわったもの) ・ボール(口には絶対入らない大きさ) など |
個人的考え方ではありますが、私は、よく知育玩具で出てくるルーピングは不要かなと思いました。
確かに指先を使いますが、使用方法が1つで、遊びを広げることが難しいからです。
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知育玩具の選び方のポイント(1歳以上3歳未満の幼児)

1歳を過ぎてくると、おままごとなど「玩具を実際のものに見立てること(象徴機能の発達)」が見られるようになってきます。言葉のやりとりを楽しんだりもします。
発達を促したいこと |
・体は勿論ですが、手(指先)等を使って、自分のイメージを表現する力 ・玩具の性質や特徴に気づいて、組み合わせたりして自分の表現を広げていく |
知育できる玩具選びのポイント(1歳~3歳未満) |
・遊びこめる要素があるもの ・色や形、大きさ等、玩具の性質や特徴の再発見につながるようなもの(色分け、重なる形、大きさによる違いなど) ・想像したものをより具体的に表現できそうなもの ・重み、硬さ、ぶつかった時の音など、発見から気づきが生まれやすいもの ※安全等には配慮しながらも、意図した使い方以外の使い方であっても、子どもの気づきにつながることも多いので、見守ることも大切です。 |
「これもやってみよう」「自分でできた!」
と、どんどん子ども自身が工夫して遊んでいけたら嬉しいですね♪
知育玩具の具体例 (1歳~3歳未満) |
・絵本(実際の体験と、玩具や絵本でイメージしたものを紐づけて、遊びを広げていきます) ・積み木(0歳は見たり、投げたりしていたものを、高く積み上げたり、並べたり、見立てて遊んだりできます) ・おままごと ・パズル ・レゴ 等のブロック ・折り紙 |
知育玩具の選び方のポイント(3歳以上、小学校入学前(未就学児))

発達を促したいこと |
・心身のバランスの取れた成長 ・指先を使うもの ・想像力を使って作り出すもの ・友達のやることを真似るなど参考にしたり、友だちと協力してダイナミックな遊びを広げていくこと |
実は、「玩具」という表現自体が、幼稚園教育要綱には記載がありません(保育所保育指針にも3歳以上は無し)。
それだけ、この年齢に達すると「玩具」より、様々な身の回りのもので見立てて遊ぶことが増え、指先や体を動かして遊んだり、以前にも増して活発なこともできるようになってくるからだと思います。
3歳頃までの経験をもとに、もっと子ども自身が遊びたいように、身の回りにあるものを使ったり、見立てたり、考えたり、作り出したりしていきます。
また、どちらかというと、
1つの使い方しかできない「玩具」より、もっと自分の世界を表現できるものを好んでいくように思います。
一方で、使い方が限られている玩具が劣っているというわけではないです。
むしろ、「その時期の子どもの成長には、そちらの方が分かりやすく使いやすかったり、好き」だということもあるかもしれません。
例えば、「時計の読み方を教えるような玩具」だったり、「ジグソーパズル」などがあげられます。
3歳を過ぎると、友だちと協力してイメージしたものを作ったり遊んでいくことも増えていきます。
あえていうとすると、3歳以上には、こういう玩具がいいかなというものを書きます。
知育できる玩具選びのポイント(3歳以上~小学校入学前) |
・指先を使って、より細かく表現できるもの ・玩具の形状や素材を生かして、自分の表現(イメージ)を広げていけるようなもの ・「どうなっているんだろう」「どうすればこうなるだろう」と疑問をつくったり、頭を使って考えるもの。 ※全ての年齢に言えることですが、子どもが興味ある分野、興味を持ちそうな分野のものであることが大前提です。 |
知育玩具の具体例 (3歳以上~小学校入学前) |
・絵本 ・レゴ 等のブロック ・楽器 ・あやとり など |
どうでしょう?
玩具の外箱に「知育玩具」だと銘打っていなくても、
「知育できる玩具」=知育玩具のポイントが分かっていただけたら嬉しいです!
たとえ、「知的玩具」と書いてあっても、その時の子どもの発達に照らし合わせて、本当に更なる発達が期待できそうかどうかもチェックしてみてくださいね。
知育玩具って効果あるの?

さて、ここまで知育について話してきましたが、知育玩具は本当に効果があるのでしょうか。
私も気になって調べてみたんです。
でも、答えは、ずばり はっきりは分かっていないです。
がっかりされた方もいるかもしれません。
正確にいうと、「知育玩具のみの影響の有無」は分からないそうです。
「知育玩具」の効果を検証するとしても、効果が出るのはある程度の時間が経ってからになります。
追跡調査が必要になります。
すると、実際問題としてその子どもが育った環境やその他の教育や遊びを通しての発見も結果に影響してしまうので、研究が難しいそうです。
言われてみれば確かに…。
知育玩具を子どもに買う家庭では、同時期に、それ以外にも教育的関与をしている可能性が高いですよね。
あえていうと、
多面体の玩具で遊んた子ども達への図形テストや保護者へのアンケートをとった研究(科学研究費助成事業研究成果報告のPDF)は見つけることができました。➡多面体の玩具が、多面体の理解につながっている結果が出ています。
また、年中、年長児対する知育玩具を使った文字や数学習に含む「保護者の家庭での教育的かかわり」が、小1の国語力に影響するかの研究(科学研究費助成事業研究成果報告のPDF)といった研究もあったそうです。➡ 「国語の学力に対する直接的影響はないものの、国語への関心や意欲を高める」 という結果でした。
もちろん、一般公開されている学術研究結果以外で、
企業が知育玩具を作り出すときに、「ある程度の効果」を検証・確信しているものもあるかもしれませんが、
その内容等は 企業秘密の類かもしれませんね。
総じて、「知育玩具」単体の効果は検証・研究しにくい実態がありますが、子どもの発達を促している可能性は高いといえそうです。
知育玩具を使ったりしたからといって、必ずしも効果があるか分からない点を
ちょっとだけ頭の隅において、「知育」に関わることをおススメします。
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まとめ
以上をまとめると、
・簡単にいうと、「知育とは、 何かを覚えるだけにとどまらず、その先にある応用力を鍛えるための知的訓練」です 。
・「普通の玩具」と「知育玩具」の明確な区別はないものの、
「知育玩具」には、保護者など周りの大人の「子どもの知能を高めたい」という期待が込められています。
・知育玩具と銘打っていなくても、知能を高めうる玩具や遊び、経験は沢山あります!
・そもそも、保育園や幼稚園では、保育所保育指針や幼稚園教育要綱等に基づき、「遊びを通して、子どもの能力を高めるよう」にしている(はずです(汗))。
「玩具選び」に迷ったら、保育園や幼稚園ではどういうものを使っているか、どうしているか、その玩具や遊び方を参考に!
・年齢にあった玩具選びには、選び方のポイントがあります。(具体例など詳細は各項目参照)
➡0歳児の場合は、特に五感を使ったもの
➡1歳~3歳未満の幼児の場合は、特に手や見立て遊びを助長するもの
➡3歳~小学校入学前の未就学児の場合は、思考やイメージを具体化させてくれるもの
・「知育玩具」単体の効果は検証・研究しにくい実態があって、知育玩具の効果を一概に「有り」とはいえません。しかし、その他の家庭での関わりなど環境要素等を含めて、子どもの発達を促している可能性は高いでしょう。
関連絵本の紹介
『1001ぴきの虫をさがせ!』~虫好き、数好き、探すのが大好きな子ども達への絵本
タイトル:『1001ぴきの虫をさがせ!』
内容:各ページに様々な虫たちの絵が隠れています。隠れている虫の名前や絵の中から探し出してほしい虫とその数も載っていて、1冊あれば楽しめる絵本です。
【ここが魅力!!】
1001匹という大量の数もいいですし、虫好きの長女は何度も何度も繰り返して読む愛読書でした。
イラストも書き込みも細かく、虫の特徴をしっかりとらえています。
実際に虫が隠れるようなところに該当の虫が隠れているのもいいですね(><)♪
虫の総称ではなく、「ナナフシ」や「コノハムシ」など具体的な名称が出てくる点もお気に入りでした!
「虫や生物が好きな子」
「数を数えるのが好きな子」
「絵の中から何かを探すのが好きな子」
なんたって、1001匹登場します!
個人的に凄くおススメです!