近年、アレルギー関連のストーリー絵本も増えてきています。
でも、アレルギーと無縁の人には理解が難しいのがアレルギー。
食物アレルギーは、好き嫌いとは全く違います。
私自身、複数のアレルギーを持つ子どもの母です。
食物アレルギーやダニアレルギー、花粉症について、周囲に、そして子ども自身に知ってもらうきっかけになれば嬉しいです。
食物アレルギーの絵本 子どもの読み聞かせにおすすめ!
食物アレルギーについて、お話(ストーリー)を通して子どもにも理解しやすくなっている)絵本を紹介します。
ピーナッツアレルギーのさあちゃん
さあちゃんは、食べる事がだいすきな小3の女の子。
1年生の時には食べられなかった卵や牛乳は食べられるようになってきたのですが、ピーナッツだけは、触るのも、食べている人の傍にいるのもだめです。
ちかちゃんのきゅうしょく
1年生になったちかちゃんは、食物アレルギーのため、みんなと同じ給食が食べられません。給食の時間にお弁当を広げると、周りの子どもたちからは「どうして?」の声。
むっちゃんのしょくどうしゃ
アレルギーで、卵と牛乳を口に出来ないむっちゃん。
ある日、皆が食べるアイスが食べられなくてしょんぼり。
でも、動物達と会って、それぞれ自分の口にあうものを食べているところを目の当たりにし、自分も堂々と自分の口に合ったものを食べればいいんだと悟ります。
いっしょのちがうもの
牛乳、小麦、卵にアレルギーを持つアレックス。食べられないことに対して、友だちから「かわいそう」と言われ…。
ふしぎの山のしんりょうしょ
つーちゃんもしんちゃんも食物アレルギーを持っています。
学校で嫌なことを言われた帰り道、たべられないものだらけの遊園地に迷い込み、喘息を起こし、妖精に連れて行かれたのは「ふしぎの山のしんりょうしょ」。
動物アレルギーの絵本 子どもにもおすすめ
「食物アレルギー」に対して、ダニアレルギーや動物アレルギーといった「環境系アレルギー」の絵本もあります。
ジョンとアレルギー
2020年2月発行。 飼っているペットが原因でアレルギーになってしまったら…。ペットとの暮らし方を考える絵本。
アトピー性皮膚炎、喘息など さまざまなアレルギー絵本
アトピー性皮膚炎は、アレルギーが原因のものと乾燥肌由来の皮膚バリア機能低下によるものがあるようです。
アトピーや喘息等が含まれる絵本を紹介します。
カユイ カユイ
蕁麻疹、アレルギー、アトピーなどによる痒み。なぜカユイのか。掻くとどうなるか。カユイ時はどうすればいいか。汗疹(あせも)やとびひにも触れながら、たぬき先生が子どもにもわかりやすく解説。
こんにちは、アトピー―お母さんとぼくのアトピー克服体験記
著者は、栄養士。
アトピー性皮膚炎のための食事療法を紹介。
転校生はかがくぶっしつかびんしょう
香害、化学物質過敏症って何?転校生のまつおかさんは、香料の微量な合成化学物質によって、具合が悪くなって、授業に集中できません。発疹、喘息、頭痛、倦怠感までおこるけど、人に制限してもらうのは難しい。でも…。
ぜんそくなんかふきとばせ!
ケンタ君は、ぜんそくがあります。喘息(ぜんそく)って何?治るもの?
アレルギーがテーマの紙芝居
絵本ではなくて、紙芝居でも、アレルギーについてストーリーで学べるものがあります!
学校や保育園での読み聞かせにも活用したいですね!
たべられないよ アレルギー
牛乳アレルギーのユリちゃん。牛乳を触った手でハヤト君がケーキを半分にして食べたら、ユリちゃんの容態が変わってきて…。
アレルギーの知識を知る絵本
この記事前半では、アレルギーやアトピー等についてストーリー仕立てで学べるものを紹介してきました。
後半では、ストーリーというより知識重視でアレルギーやアトピーについて、子どもと一緒に学べそうな本を紹介します。
アレルギーってなんだろう
・ひらがなカタカナで書かれていて、子どもでも読みやすい
アレルギーの原因や症状、具体的な予防法までやさしくかかれています。
食物アレルギーキャラクター図鑑
・アレルギーの出やすい27品目が可愛いキャラクターに
・各食物アレルギーの特徴や含まれる食品、代替表記もある!
2018年1月発行。絵も可愛いけど、内容も結構濃い!
例えば「乳アレルギー」。食品成分表に「生乳、牛乳、全粉乳、脱脂粉乳、バターオイル」って書かれていたら、全部「乳のアレルゲン」だということが「代替表記」に書かれていて分かります。(一方で、乳化剤や乳酸菌には「乳」がついているけど、アレルゲンはないことなども記載あり!)
私が子どもに伝えていたアレルギーのこと
私の第二子、長男のアレルギーが発覚したのが7,8か月の頃。
小児アレルギー専門の先生の指導の元、定期的に通院しながら減感作療法(指定された量を食べ続ける)を行ってきました。
当時から卵・乳・小麦含む複数のアレルギーがあって更に数も強さも増えて不安に駆られていた食物アレルギー。
5歳になった現在、食物アレルギーに関してはエビ・カニを残すのみになっています。 (犬猫・ダニ・ハウスダスト等の環境由来アレルギーは現在もあります)
2歳前後になるとアイスクリーム等を食べたがりましたが、食べて良いもの、食べてはいけないものは繰り返し丁寧に教えていたつもりです。
・たくさんの量を食べてはいけないものがあって、ちょっとずつ練習していくから、自分では食べちゃいけないこと。
・食べたいものがあったら、ママは先生に食べられるかどうか確認してほしいこと。
・治すために、一緒に頑張っていきたいこと。
・アレルギーはある人、ない人がいるけど、人は皆違うから、息子君は息子君だということ。
また、2歳後半になると、自分で食べたいものがあるときや、もらったものがあるときは食べてもよいかを私に確認してくれるようになりました。
また、最後の「みんな違って、同じ人がいないように、アレルギーあるけど、だからといって特別なことはないんだよ。息子君は、私が大好きな、大事な息子君だよ。」ということは常に伝えてきたつもりです。
そして、2歳少し年上のお姉ちゃん(食物アレルギー無し)にも教えていました。
・弟には食べると危なくて病院にいかないといけない食べ物があること。
・弟が欲しがるからといって、あげてはいけない食べものがあること。
・弟が食べられないものを食べる時は、いない時や見えない所でこっそり食べる(食べさせる)こと
『ピーナッツアレルギーのさあちゃん』の絵本を読んで、息子も「僕はあとはエビとカニだね。」と話し、自分で理解しています。
アレルギーの絵本を読んで、「自分だけではない」と分かったことも良かったなと思います。
まとめ
好き嫌いと勘違いされやすいアレルギーですが、「絵本の力」を借りて子ども自身や周囲の理解が得られるようになることを願ってアレルギーのストーリー絵本をまとめました。お役に立てれば嬉しいです。