わが家には7歳、5歳、1歳の子供が3人いますが、注射が大嫌いです(^^;
子どもの頃は特に予防注射の数が多いですよね。
インフルエンザ含む各種予防注射の際には、泣く、逃げる、暴れることもあったのですが、注射の痛みを減らす方法を病院の医師から聞いたり、調べたり、絵本を使ったり、子どもに具体的に伝えることで「嫌だけどやってみる」と頑張ってくれています。
暫く注射をしないとまたコロっと忘れてしまうので、毎回予防接種時期に絵本を読み聞かせながらわが家が子どもに伝えている「注射時の痛みを減らす方法」や状況によって使い分けたい「注射の絵本」についてまとめます。
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注射する時は痛いです。
これは変わらないので、その痛みを減らす方法を毎回子どもに伝えています。(大人の私自身がやることもあります(笑))。
まず、注射の痛みを減らす方法は、「病院側がやること」と、「注射を受ける側が出来る事」の2種類あります。
病院側が何か対策をしてくれるかについては病院次第なので、こちらがどうこうできるものではありません。
注射を受ける側ができることは、大きく分けて「①気をそらすこと」と「②力を抜くこと」の2つです。
注射を受ける側ができる注射の痛みを減らす方法①「気をそらすこと」
腕にアルコール消毒をされ、「これからここに注射をする!」と強く思っていれば、やはり神経が敏感になります。
また、針の先端に意識を集中するため痛みをより感じやすくなってしまいます。
そのため、注射から気をそらして、意識(全神経)を全然違う場所に持っていくのが有効です。
夕食のおかずでも、今度買いたいものでも考えて、意識を別の場所にもっていきます。
可能なら、携帯で自分が好きな動画を見ながら意識を注射以外に持っていくのも有効のようです。
また、難しい場合は、注射をする腕からなるべく遠い場所を小刻みに動かすのも効果があります(腕は動かさないように気を付けながらですが(汗))。
具体的には、両足の指だけ一秒間に3回くらいグーパーすることを目指して動かしたり、注射を受けない方の手の親指と人差し指を軽くくっつけたり離したりするのをやはり一秒間に3回くらい繰り返しながら、そこに集中します。
注射を受ける側ができる注射の痛みを減らす方法②「力を抜くこと」
「注射の時は力を入れ派?抜く派?」なんて会話を小学校時代にやっていた記憶がありますが、断然「力を抜いたほうが」痛みは少なくなります!
それには理由があって、力を入れると筋肉が硬くなり、そこに注射をされると痛みを感じやすいからです。
これは、力を入れて抵抗しようとしたわが子に対して小児科医の先生から聞いた話です。
ちなみに、注射に対する不安や怖いといった感情も、筋肉を硬くするので、リラックスしてとにかく力を抜くことを考えましょう!
親が子どもの注射の痛みを減らすために出来ることは2つ
注射の痛みを減らす方法としては、力を入れずにリラックスして、意識が注射以外の場所にいくように気をそらせることが鍵となります。
親が子どもに対して実践できることも考えてみました。
私は出来るだけ、2つとも子どもにやってもらっています。
①子どもの気をそらす
②子どもに力を抜いてもらう
子どもが注射を受けるとき、親ができること①「子どもの気をそらす」
子どもが注射を受けるとき、親ができることは、なるべく注射が痛くないように「子どもの気をそらすこと」です。
具体的には、「今日は何を食べたいか」「子どもが好きなテレビアニメの次回内容の予想」「子どもが得意な事(縄跳びやゲーム操作など)や詳しい事について、こちらの予想と質問を投げかける」など子どもが注射以外のことを考えられるように話しかけています。
小さな子どもの場合、親も両手両足で子どもを抑えているので使えないため、頭ですりすりしたり、ぎゅっと抱きしめて、注射する腕になるべく意識が向かないようにもしています。
また、注射されるところをみるとやっぱり意識が注射される腕にいくことがあるので、なるべく見せないように気をそらしています。
子どもが注射を受けるとき、親ができること②「子どもに力を抜いてもらう」
言葉が通じない小さな子どもに「腕含む身体の力を抜いてもらう」のはなかなか難しいので、小さな子どもに対しては、とにかくたくさん触れて子どもが落ち着ける雰囲気づくりを心掛けます。
一方、4,5歳になると言葉で伝えると「力を抜く」ということができるようになってきます。
わが子の場合、「力を抜いていた方が筋肉が柔らかくなって痛いのが少なくなるんだよ」と、なぜ力を抜いた方が良いかを説明するのが有効でした。
注射は痛いより、なるべく痛くない方が良いに決まっています。
注射で泣かなくなると、「成長したなぁ」って思います。
子ども達の気持ちを落ち着けて、リラックスして注射を受けられるといいですね。
予防注射の絵本で、ちょっと怖いという子どもの気持ちに寄り添ってみる
予防注射の絵本を8冊紹介しようと思いますが、内容も色々です。
子どもが予防注射の意味を考えたり、自分の状況を客観的に捉えられるのは大事ですが、絵本によっては怖がらせすぎだったり、緊張をあおるものなど、その子どもに合わないものもあるかと思います。
「すべておすすめ!」とはせずに、特徴を書いてみたので、あらすじとあわせて押さえながら、読み聞かせたい子どものことを考えて絵本を選んでもらえたらと思います。
【絵本3冊】注射は怖いと思う気持ちと予防注射の意味から子どもの頑張る気持ちを応援
子どもが注射に感じる「怖い」という気持ちと、予防注射の意味を知って「頑張ってみようかな…」という揺れ動く二つの気持ちに共感しながら背中を押して応援してくれる絵本は3冊あります。
注射の絵本①『ららちゃんとちゅうしゃ』
ららちゃんはもうすぐおねえちゃんになりますが、注射なんて嫌だからお姉ちゃんになりたくない!と朝から元気がありません。ただ、かわいい赤ちゃんが生まれ、お母さんから、ららちゃんだって赤ちゃんの頃も今もおなじように可愛いから、ばい菌からららちゃんを守りたいのよと聞いて、予防注射を頑張る決心をします。
・2017年5月発行
・まもなくお姉ちゃんになる女の子の心の葛藤と成長の話
注射の絵本②『かえるのよぼうちゅうしゃ』
かえるのガマ先生は、予防注射を嫌がるかえるたちに、予防注射をしないで病気になると熱と腹痛のほか、大きな注射をおしりにブスっと…など説明しながら、脅かしすぎたことと、「がまの注射はちょっとの我慢」だと説いてくれます。
・1999年5月発行
・せべまさゆきさんの可愛らしい絵に怖さが和らぐ
注射の絵本③『ときどきよぼうちゅうしゃ』
りこちゃんは、注射が大嫌い。はしかの予防注射をする日、注射の夢までみてしまいます。「なぜ元気なのに注射をするの?」「注射なんか、ぜーんぶなくなっちゃえばいい!」やさしいお医者さんがストーリーの中で教えてくれます。
・1986年12月発行
・予防注射についての説明が詳しい。保護者向け説明もあり
【絵本2冊】注射の待ち時間のドキドキに共感
いざ注射をするとき、周りの人(友達など)の様子は気になりますよね。
そしてだんだんドキドキしていきます。
そんな場面に共感する絵本です。
注射の絵本④『ちゅうしゃなんかこわくない』
「いたくないちゅうしゃ」ってないのかな?今すぐ、病院から逃げ出したいぼくの気持ちはにゅっと体から抜け出して、「ちゅうしゃのいたくないくに」に出発した。その国の「今までみたことないくらいちいさなちいさな注射器」だとそれほど痛くなくて…。
・長谷川義史さんの子ども心を捉える絵
・友達もみんな注射は怖い
・「あまり痛くない注射は小さな注射器」が教訓?
注射の絵本⑤『つぎはわたしのばん』
今日は、みんな初めて注射をする日。うさぎのみみちゃんが、お医者さんの待合室に付いたときにはもうみんないて、診察室から泣きながら出てきたり、叫び声がきこえるので、どんどん心配が募りますが…。
・いもとようこさんの優しいタッチの絵
・注射の順番待ちの時間にドキドキ
・注射自体はぜんぜん痛くなかったというみみちゃんの話
【絵本2冊】注射が怖いし嫌いなのは大人も同じだという発見をさそう
大人だって、注射は怖いし、嫌いだし、苦手だし、逃げ出したい!
子どもの「え、そうなの?」を誘うユーモアある絵本を紹介します。
注射の絵本⑥『ねこのちゅうしゃ』
回覧板で届いたのは、年に一度の予防注射の案内。3匹の子ども達は震えあがります。でも、「これこれ」と言うじいちゃんも、とうさんも、かあさんだって、しょぼしょぼオロオロ。そして、家族全員逃げ出した!?
・1994年10月。ちょっと古くて画像添付できませんでしたが、親しみが持てる絵です(^^)
・家の時計を止めてみる子ども、そわそわおろおろする大人の様子が面白い
注射の絵本⑦『大おとことちゅうしゃ』
大おとこが予防注射をうけにいくと、「あなたはからだが大木から」とみんなより大きな注射が出てきました。大男は逃げ出しますが、お医者さんを先頭にみんな追いかけてきます。「び病気になった方がましさ」と家に閉じこもった大男は怖い夢を見ます。
・怖い夢の中で顔がついた天井や電気が襲ってきます(おばけ系を避けている人は要注意!)
・最後、大おとこは大きい注射1本よりも、小さい注射10本を選ぶ
【絵本1冊】怪我を治すため麻酔注射を頑張る話
注射は注射でも、予防注射ではなくて、「麻酔注射」について書かれた絵本も見つけたので紹介します。
注射の絵本⑧『ノンタンがんばるもん』
ブランコから落ちて、耳を切ってしまったノンタン。でも、病院に行くと、注射をすることになって逃げだします。友達が「ノンタン、にげちゃダメ!おみみなおらないよ。がんばれ!」と励ましてくれて、ノンタンは頑張る決心をします。注射は麻酔注射。お医者さんが寝ている間に耳を縫って治してくれました。
・ノンタンの耳は半分くらい切れていて、絵が衝撃的
・予防注射ではなく、麻酔注射をする絵本
私のおすすめ絵本~注射の絵本を1冊選ぶなら~
色々と「これはいいな」と思った絵本を紹介してきましたが、「注射に関する絵本」を何冊も注射の絵本を読む人も少ないかと思います(笑)。
私のおすすめは、『 ときどきよぼうちゅうしゃ 』です。
ちょっと古い絵本ですが、正直、ごまかしのない子どもの想いと親の想い、先生の想いが人間味ある形で入っています。
また、注射に関する知識も自然に入ってくる絵本です。
また、見つからなければ、『ららちゃんとちゅうしゃ』や『つぎはわたしのばん』も、注射嫌いのわが家の子どもからリピートリクエストがあった絵本です。私もどちらも素敵な絵本だと思っています。
まとめ
私は、注射が好き、楽しみという子どもに会ったことがありません。
これだけ子どもに嫌われる予防注射を「子どもにうけさせる」って、親にとっても体力消耗の激しいことではないでしょうか。
なるべく子どもの注射の痛みを減らして、絵本なども活用して、スムーズに子ども達が予防注射が受けられますように(^^)!
https://chocomama.info/life/basefood-choco/