遊びからの学び

「学び」につながる「遊び」ってなに?②

子どもの遊び

2019年8月にNHK教育テレビで放送された「すくすく子育て」で、以前、「遊び」と「学び」を繋げる子育てについて、私が考えているところを書いたのですが、撮りためていたビデオを整理しているとドンピシャなテーマがトピックとなっているものを見つけたので、前回私が書いていた内容(こちら)に追記して紹介していきたいと思います。

「学びにつながる遊びって?」- NHK教育テレビ 『すくすく子育て』

前述したとおり2019年8月にNHK教育テレビの『すくすく子育て』で放送された「学びにつながる遊びって?」というテーマですが、0・1・2歳向けと、3・4・5歳向けの2回に分かれていました。この番組は、 、毎回違ったテーマの視聴者からの疑問や心配、質問に対して、専門家が答える形式で進んでいく番組です。

基本的に私が考えて以前書いていた記事と重なるところ(幼児教育の専門家も同じ考えということは個人的には嬉しかったです☆)もあったのですが、年齢ごとに整理されて、なるほどという内容もあったので、まずは記事にまとめて、その後思ったことを書いていきたいと思います。

「学びにつながる遊びって?0・1・2歳向け」のまとめ

遊びとは

まず、「遊び」とは何かに対しては、

「遊び」は、ワクワクしながら自分の可能性を見つけ、試行錯誤する活動です。

東京大学名誉教授 汐見 稔幸 先生(NHK教育テレビ「すくすく子育て」の番組内にて)

と定義されています。
また、保育士の井桁容子先生が、「大人が特別に何かしなくても、子どもは自分で手を見たり、音を聞いたりして遊んでいる」という旨の話もありました。

縦の発達と横の発達

また、子どもは、横の発達縦の発達という2種類を順番に繰り返しながら、どんどん学習をしていくそうです。

「横の発達」:少しできるようになったことを、もっとうまくできるようになるまで試行錯誤を重ねること。

「縦の発達」:できるようになったことを土台に、もう一段上のスキルを身につけること。新たなことへチャレンジ。

東京大学名誉教授 汐見 稔幸 先生(NHK教育テレビ「すくすく子育て」の番組内にて )

一見、大人からしたらいたずらに見える「テッシュを何枚も引っ張る」なんていう行動も、「引っ張ったら抜けて、次がまた出てくる」なんていうことを学習していて、しかもそれを「不思議だなとおもって、探求心を持っているからこそ繰り返し自分で試している」というような話もありました。

親としては、何枚も引っ張り出されてしまったら、「勿体ない~」と思ってしまいますが、できるなら納得いくまでやらせる方が、子どもの好奇心を刺激するという意味では良さそう(笑)

親が介入して、先回りして教えすぎないことが大事

子どもが初めてブランコに乗るとき、「こうするんだよ」なんて教えるよりも、どうやったら安定して乗れるかを子ども自身が自分で試行錯する方が、結果的に子どもが得るものが多く、成長につながるという話もありました。

親が先回りして教えすぎないことが大事!!

いや、私事ですが、これ、分かっていてもなかなか難しいんですよね。テレビで例にも出ていたけれど、粘土遊びとか、つい「こうやって車つくってみたら?」なんて無意識に言っちゃっている自分がいたりして…。

汐見先生の考える「学びにつながる遊び」とは、
「危険のない範囲で、子どもが自分自身で工夫して、試行錯誤して、何かできるようになったり、知ったりできるもの」ということになりそうです。

「学びにつながる遊びって?3・4・5歳向け」のまとめ

「友達」と関わり始める幼児期

「学びにつながる遊び」の第二回は、3・4・5歳対象の放送内容でした。
0・1・2歳の遊びとはまた少し違ったことものが加わります。

それは、友達の存在です。

一人遊びではなくて、友達と関わる遊びの中から学んでいくことが増えるからという話でした。

確かに、幼児期は、保育園や幼稚園に通い始める子どもも多いですし、それ以前とは違って友達との関わり合いが断然増えますよね。

ごっごあそびは知的な遊び

家で一人でヒーローごっごばかりしている子どもの親から、楽しそうにはしているけれど、こんな遊びで良いかなという相談がありました。
ヒーローごっこはごっこ遊びの一つです。
河邉先生からは、ごっこ遊びについて、こんな話がありました。

ごっこ遊びはとても知的な活動です。見えないものを想像したり、別の用途のものを何かに見立てたり、自分ではない何者かのふりをしなければできません。これは、動物の中でも人間だけにしかできない精神活動です。

聖心女子大学教授  河邉貴子 先生(NHK教育テレビ「すくすく子育て」の番組内にて )

なにかの「ふり」をするためには想像力も必要ですし、その役にあった言葉も必要です。またその役どころによって、ヒーローなら正義感など社会性も育まれる大事にしたい「遊び」であり、「学び」だということでした。また、「理想を描いているのでは」という視点も紹介されていました。

ごっこ遊び、3・4・5歳は本当に大好きです!
ごっこ遊びに力を入れている保育園・幼稚園もありますよ♪
どっぷりハマりながら、遊びに学びが絡んでいくと嬉しいですね☆

親の関わり方はどうすればいいの?

料理をしている間におままごとの相手をするのって大変ですよね。
片手間に、ちょっと「お客さん役」になったりしているお母さんからは、親の関わり方についての質問がありました。

番組では、
親は基本的には、求められた時だけ反応するくらいでもOK
番組内のケースの場合、「親が片手間の対応だと思っていても、子どもの表情から子どもが満足しているのが分かるから」とのことでした。

また、前出の汐見先生によると、親が子どもたちの輪に入ったとしても、基本的には「子どもたちの様子を見守る」スタンスをとるそうです。理由は、子どもが自分たちでやりたい遊びを考えようとしている中で、親が介入してしまうと、子ども達の「自分たちでやった」という感覚を味わいにくいという話が紹介されました。

この年の子どもって、子どもなりに場の空気を読むというか、大人の話に乗ろうという傾向が確かにあると思います。

この番組をみて(私見)

番組が意味していた「学びにつながる遊び」は、私が考えていたものとほぼ同じかと思います。

ただ、年齢で2つグループに分けて、「0・1・2歳」と、「3・4・5歳」というようなくくり方はしていなかったので、頭を整理してもらった感じでした(笑)。

また、「横の発達」と「縦の発達」という2種類の発達も、聞いたらその通りだなと思うのですが、私は上手く言葉にできていなかったところだったので、面白いなと思いました。

私自身への戒めとしては、親はなるべく介入しないこと!という点です。

「介入」という介入はしていないつもりなんです。

でも、どちらかというと、ヒントを出し勝ちな私
子どもが失敗するのも経験。
何をするのも自由といいつつ、工作のときも、「こうやったら弱い部分を補強できるよ」とか
余計なことをいってしまいがちな私です…(汗)
「折角の子どもの成長の機会を奪っちゃいますよ!」なんて言われるとちょっとドキっとしました。

まさに「分かっちゃいるけど難しい」です。
反省~

みなさんはいかがですか?

折角の子どもの成長の機会、奪うことなく、伸ばしてあげたいですね☆

トピック関連絵本の紹介『とてもとてもあついひ 』~「自分のもの」でもみんなと遊ぶと楽しいね

とてもとてもあついひ (幼児絵本シリーズ) [ 小出淡 ]

タイトル:『とてもとてもあついひ』

内容:とてもとてもあつい日には、ハンモックでゆれると気持ちよさそう。でも、あれ?ハンモックが無くなっている!足跡をたどると、ねずみやうさぎやたぬきの大事な持ち物が無くなっていた。「自分のもの」なんだけど、みんなで使うとどうなる?

自分のお気に入りのおもちゃや、遊んでいたものを友達に取られると、嫌な気持ち。それで楽しそうに遊ばれていても、ぼくだって、わたしだってと取り返したくなる気持ち。だって、そもそもは、「自分のもの」なんだから。
この主人公たちもそう。でも、この自分のお気に入りを使ってみんなで遊ぶと・・・もっと楽しいことも起こるかもしれない!
貸してあげる、とかみんなと使うとどうなるかな?

この絵本のようになるなら、「自分の大事なおもちゃも貸して、友達の大事なものも借りて、みんなで遊ぶのも楽しそうだなぁ」そんなワクワクするような気持ちにさせてくれる一冊です。