子どもが喜ぶ水族館!料金も安くて大人も嬉しい!
子どもって「水族館」が好きですよね。夏なんて特に、水の中を気持ちよさそうに泳ぐ魚を見ていると、大人も涼をとれるのではないでしょうか。でも、東京って水族館が少ないし、子どもにせがまれて家族で行ってもちょっと高いなぁと思いませんか?
東京都心にあるサンシャイン水族館も、マクセルアクアパーク品川も、すみだ水族館も大人で2,000円以上、小人でも1,000円前後かかります。動物園と比べると、やっぱり高いって思ってしまいます。
どこか入館料金が安い水族館ってないの??
子どもを「水族館」になるべく安く連れて行ってあげたい方必見なのが、「相模川ふれあい科学館 アクアリウムさがみはら」です。ここは、「川魚中心の水族館」になります。
入場料金 (2019年9月現在) | 大人(高校生以上): 390円 小人(小・中学生): 130円 幼児以下 : 無料 65歳以上 : 190円 (要:証明書) |
なんとも、親のお財布に優しい料金設定です。
場所は、神奈川県になるのですが、車があれば来館しやすいかと思います。
電車だとJR横浜線「相模原」駅からバスを使います。
おススメの年齢層、所要時間
水族館内は、広くはないのですが、ゆっくり見て、魚のエサやりなどをして、所要時間は、1時間~2時間弱でしょうか。後述しますが、再入場できるので、水族館前の広場で遊んだりまた水族館に戻ったりしてまったり過ごせます。
個人的におススメの対象者は、小学校低学年くらいの子連れの家族です。
川の魚や生物などをメインにした水族館なのと、館内が一般の水族館並みに広いわけではないので、小学校高学年以上や、カップルのデートなどにはちょっと物足りないかもしれません、というのが理由です。
ただ、「川の生き物水族館」ということを考慮すると、「川テーマだけでこれだけ楽しめるんだなぁ」「水族館側も頑張って展示を工夫しているなぁ」「子どもが小さいうちは何度も通いたいね」という感想を私もパパも持ちました。実際、ここ数年は、年に2,3回は行っています。
川魚中心の水族館の魅力(相模川ふれあい科学館 アクアリウムさがみはら)
魅力① 入館料が安い
これは、上記項目で紹介した通りです。
魅力② 親しみやすい魚が多い。
相模川の生き物をメインにしている水族館なので、身近な川にいるようなヤマメ、アブラハヤ、アユ、ウグイ、ニジマス、コイなど親しみやすい川魚が多いです。また、魚だけではなく、トウキョウダルマガエル、ゲンゴロウ、ミズカマキリ等、川に住む両生類や昆虫も見ることができます。
「あ、これ、見たことある!これが、●●だったんだね」なんて話ながら、館内を見てまわれます。
魅力③ 展示方法の工夫や、子ども達を虜にするミニコーナーの数々
館内は広くはないのですが、水槽や展示方法など、随所に工夫が見られます。エントランスの円柱水槽のアユや、泳ぐのアユを光で床に投影したような通路が目をひき、奥にある「川ゾーン」「人ゾーン」「生命ゾーン」「情報交流ゾーン」に続きます。ミュージアムショップや、授乳室、トイレなどもあります。リニューアルしたこともあってか、水族館内は綺麗です。
川ゾーン(みどころは、長い水槽!)
「川ゾーン」では、40mの長い水槽で川の流れを再現しています。相模川の上流、中流、下流、河口などのブロックに分けてそれぞれの領域に住んでいる魚が泳いでいる姿を見ることができます。綺麗な水で生きている魚は水源に近い「上流」の方、川から海に水が流れ込み、海水と淡水が混ざった場所でも生きられる魚は「河口」にいるのを一気に見ることができ、面白いです。
人ゾーン(みどころは、外のエサやりコーナーや「観察テーブル」!)
「人ゾーン」には、館外へと続く扉があり、魚に餌付けしたり、ザリガニに触ったりできる「湧水と小川のアクアリウム」があります。ウグイ、アブラハヤ、コイ、ニジマスとたくさんの魚が水槽ごとにいます。他の動物園や水族館などでは、魚のエサを買っても魚がお腹いっぱいであまり寄ってこないエサやりコーナーもありますが、ここはいつもすごい数の魚が寄ってきてくれるので、子どもも大喜びで、毎回行ったときはエサやりしています。水槽の側面が透明ガラスになっている部分が何か所もあるので、小さな子どもでも、水の中の様子を観察しやすいですよ♪(エサ代 200円/ガチャガチャで買います)
館外に続くドアの少し手前にある「小川の実験・観察テーブル」では、生物の不思議な生態を知ることができます。テーマは時折かわるそうです。2019年9月中旬に行ったときは、「アマガエル」がテーマで、周囲に合わせて体の色を変えているので、見つけてみましょう」という企画でした。子ども達が夢中になって「ここに1匹~」「あ、ここにもいた!」と目を凝らしてみている姿がありました。
生命ゾーン(みどころは、ドーナッツ型水槽や、お魚ぬりえ、3DCG解説など多数)
「生命ゾーン」では、ドーナッツ型の水槽が目を引きます。水槽内を段にしたりして、水辺の生き物が産卵や成長のために遡上する道を表現しているようです。このドーナッツの内外や水槽の下(底)から円柱水槽に入っている魚やカニを見ることができます。タッチパネル上で見つけた虫などを大音響とともに巨大なスクリーンに3DのCGで映し出してミニ解説してくれるコーナーも面白いです。また、両生類やタナゴ(国の天然記念物「ミヤコタナゴ」含む)の水槽があったり、「お魚ぬりえ」のコーナーもあります。
「お魚ぬりえ」は、タッチパネル上で6種類の魚の中から1つを選んで、自分で色を塗り、その魚が水槽のような大画面の中で泳ぎまわらせることができるコーナーです。子どもに大人気のコーナーで、いつも並んでいる印象です。
情報・交流ゾーン(みどころは、なんといっても特別企画展!)
「情報・交流ゾーン」には、年に4回テーマが変わる特別企画展や、ものづくりワークショップもあります。
「特別企画展」については、後述したいと思います。昆虫や動物、魚は魚でも金魚など、「川や水辺」にとらわれず様々なものが企画・展示されます。場合によっては、触ったり、餌やりをしたりすることもできます。
「ものづくりワークショップ」は、未就学児と小学生を対象としたプログラムを、有料・無料で提供しているようです。時折テーマを変えています。今回9月に行ったときは、無料プログラムが「くるくるトンボ」(ストローと厚紙で作る竹とんぼ)、有料プログラムが「いきものマグネット」(紙粘土にカラーガラスで目をつけてマグネットをつくる)でした。
魅力④ 時間によっては、魚のブランチを解説つきで見たり、裏話をきくチャンスがあること!
水族館の魚にエサをやるところを飼育員さんの解説付きでみれます。今回は、時間に間に合わなかったのですが、以前は、サンショウウオへの餌やりと解説を見せていただきました。体はあまり動かないイメージのサンショウウオですが、獲物を捕らえるときは、パッと動くんですね。少人数で、間近から見ることもでき、距離が近い水族館だと思います。
■「お魚のブランチ」
開催時間 | 毎日10:30~(約20分) |
また、「ミニトーク・ふれあいワゴン」も毎日開催されていて、飼育のコツや裏話、面白話などを聞かせてくれます。質問などもできます。
■「 ミニトーク・ふれあいワゴン 」
開催時間 | 毎日11:30~ (約10分) 13:30~ 14:30~ 15:30~ |
(2019年9月現在)
魅力⑤ 夏に嬉しい、じゃぶじゃぶ池
水族館前に広場があって、水族館周辺はじゃぶじゃぶ池(水深30cmくらいでしょうか)になります。夏になると、水着やサンシェードをもって、親は周辺のシートの上に座って、子どもは水遊びをするなんて光景を何度もみました。整備された小さな小川もあって、遊ぶこともできます。ただ、今年のように気温が高すぎて熱中症の恐れがあるときは、休止こともあるようなので、じゃぶじゃぶ池が来館目的の場合は、一度水族館に連絡してみた方がいいかもしれません。
特別企画展「ふれあい夏祭り」でリクガメにエサやり
先ほど、魅力の1つとして触れましたが、年4回入れ替わる「特別企画展」では、水辺の生き物に限らず、昆虫や動物など様々なものが企画・展示されます。触ったり、餌やりをしたりすることもできるものもあるので、来館の際は要チェックです!
2019年9月の企画は、「ふれあい夏祭り ー帰ってきたカピバラー」です。以前大人気だったことから、カピバラを企画になったそうですが、企画展にはカピバラだけではなくて、世界最大のリクガメ「アルダブラゾウガメ」やアフリカ最大のリクガメ「ケヅメリクガメ」がきていて触ることができたり、虫コーナー(子どもに大人気のヘラクレスオオカブト、ギラファノコギリクワガタ、タランチュラ、ダイオウオオサソリなど)もありました。
■プレミアム エサやり体験(会場内で引換券販売あり)
開催時間 9:30-12:00 | 100名 |
開催時間 13:00-16:30 | 100名 |
今回、この大きなリクガメにエサもあげることができました。(しまった!金額を忘れてしまいましたが、確か1回200円だったかな(汗))パクッと長い草のエサを咥えられて、驚いて、途中で子どもが草を全部落としてしまうハプニングも(笑)。亀に触れる水族館も少ないので、飼育員さんに見守られる中、触れて喜んでいました。
また、今回の特別展企画名にも登場する「カピバラ」は3匹(頭?)来ていました。お父さん、お母さん、そして子どもの家族とのことです。間近に見ると結構大きい…。整理券があれば、カピバラにエサやりもできるようです。
虫コーナーは、子どもに大人気の夏の昆虫や、嫌われ者代表格の蜘蛛「タランチュラ」や「ゴキブリ」の他、サソリ等も展示されていました。このあたりのコーナーは、毎回、面白い生物に関する質問もあって、子どもと一緒になって考えてみると大人も楽しめますよ!
現在のこの特別企画展のコーナーは、名称に「ふれあい夏祭り」とあるように、秋に差し掛かった今、9月29日(日)で終了になってしまいます。あぁ~、もっと早く行ってリポートできればよかった…(汗)。次回はまた、違う企画になると思うので、そちらも楽しみにしつつ、この「リクガメ」や「カピバラ」に興味がある方は、今週末の最後のチャンスを見逃さないでくださいね!
子どもが小さいうちはリピートも視野に!
値段的にお手頃で、東京近郊にあって、水族館でも楽しんだ後に、ちょっとした川遊びまでできるこの水族館。子どもが小さいうちは、リピートしても楽しいと思います。サンシェードやレジャーシート、お弁当や水筒、虫取り網(広場に少し虫が取れるようなエリアがあります)をもってきても、まったりした一日を過ごせると思います。保育園の子ども達も遠足で来ていました。
駐車場は少なめなので、多少待つこともあるかもしれませんが、それを差し引いてもおススメ施設です。
駐車場は第1、第2、第3まであって、全て無料です。(開館時間の前後15分なので、通常9時~17時まで)
第一駐車場(施設正面ゲート) | 乗用車16台分 |
第二駐車場(正面ゲート前の道の向こう側) | 乗用車23台分 |
第三駐車場(施設裏) | 乗用車47台分 |
魚関連の絵本の紹介 『さかなってなにさ』~「魚」を見たことがないうさぎの冒険
せなけいこさんの『さかなってなにさ』は、初めて水族館に連れて行ったときに娘に読んで、娘がとても気に入った本です。
いつもクローバーばかりたべているうさぎが、魚っていうおいしいものがあると猫にきいたことから食べてみたくなり、いろんな生物に「さかな」はどういう形でどんな特徴の生物かをきいてまわって…!?
もちろん、子どもは魚がどういう生物か知っているし、見てきたばかりなので、「あーでもない、こーでもない」と想像を膨らませているうさぎをにやにやしながら見て楽しんでいました(笑)。かわいいうさぎや魚たちの絵をよく見ていました。また、絵本を読んだ後、「さかなはね~」と自分なりに説明をしようとしていました。うさぎになりきった私が「そうか~、しっぽがあって、口があるってことは…。(別の絵本のライオンの絵を指して)これも魚っていうの?」ときくと、「ちがうよ~、えっとね」と、自分の言葉で説明をつけ足したりしました。誰にでもわかるように人に伝えることの難しさを少し知ったようです。