小学生になると、子どもだって欲しい物も出てくるため「お小遣い」が欲しくなります。
上の子が貰っていると、幼児だって欲しがります(汗)。
金銭感覚を養うためにも、子どもにお小遣いをあげようと気合いをいれてお手伝い表(生活習慣表)を作った私ですが、多忙な毎日の中で面倒な毎月の表作りや表の管理面で挫折(笑)。
結局わが家は、子どものお小遣いルールややり方をシンプルに見直して、ミックス型(定額+報酬制のポイント制)のお小遣い制度を始めました。現在、1年以上継続中なので、紹介します(^^)。
子どものお小遣いはいつから?
いつから子供にお小遣いをあげるかは、人それぞれですが、わが家は上の子が小1,下の子は年少(4歳)の頃からお小遣い制度を開始しました。
「子どもが自分で欲しい物ができた時」が子どもにお小遣いをあげることを検討するタイミングだと思っています。
下の子の年少は少し早いかなと思ったのですが、下の子が値段などの数字の大きさ(100とか1000)が分かっていて、同じようにお小遣いを欲しがったので、同じようにあげることにしました。
子どものお小遣いの金額はいくら?
子どものお小遣いの金額をいくらにするかは悩ましいところですが、単純な定額制は考えませんでした。
子どものお小遣いの金額ですが、小学4年生までは500円未満の金額設定が一番が多いそうです。(東京大学社会科学研究所・ベネッセ教育総合研究所「子どもの生活と学びに関する親子調査2015」より)
小学校高学年では500~1000円未満をお小遣いとしてもらう子どもが最も多くなります。
わが家の場合、お小遣いの金額は変動します。
ただ、金額としては、毎月100円~200円はもらえて、最大500円くらいはもらえるかなという設定をしています(後述します)。
挫折した毎月のお手伝い表作り(生活習慣表)…親の管理がかなり大変
現在継続しているお小遣い制度の話をする前に、失敗&挫折したわが家のお小遣い制についても紹介します。
よく聞くお小遣いを渡すルールとして、「こどもにお手伝いをさせて、対価の報酬(お駄賃)としてお小遣いを渡す(報酬制)」というものがあります。
私は、お手伝いはもちろん大歓迎だったのですが、それよりも子どもの「生活習慣」に気になるところがあったので、報酬制をさらに現金を使わないポイント制(一個できたら1ポイント=1円)にして、毎日最大10円分になるように設定したことがありました。
・早起き6時半
(早寝・早起きを習慣づけたかった)
・朝の洗顔/歯磨き
(冷たい水を嫌がる、歯磨きしないのを防ぎたい)
・手紙、洗うものを出す
(体操服やコップ、水筒などを早めに出してほしかった)
・園、学校の準備
(言われずに行動することを促したかった)
・おてつだい など
ただ、チェックが細かくて、毎月このお手伝い表(生活習慣表)に日付を入れて作成したり、内容を見直して書き直すのが大変でした。
しかも兄弟二人分なので作業は2倍…。
お手伝い表でもなんでも、これ続けられるママ&パパさんスゴイ!(本当に尊敬します(-_-;)
定額制vs報酬制…選んだのはシンプルなミックス型のお小遣い制
上のようなお小遣い制のお手伝い表(生活習慣表)作りに挫折した私は、もう一度「子どものお小遣い」をどうするか、ルールを含めて考えなおしました。
まず、ポイント制、定額制、報酬制、ミックス型(定額制+報酬制)のメリットやデメリットなど、特徴を簡単におさらいします。
子どものお小遣いポイント制【メリット&デメリット】
子どもにお小遣いを渡す話をするとき、そのお小遣いを「現金」としてわたすか、「ポイントとして渡すか(ポイント制)」は、考える必要があります。
現金で渡すメリットは、お金が形としてよく見えること、デメリットは少し現実世界の生々しさがあることがあげられます。
一方で、お小遣いをポイント化してポイント制を導入するメリットは、露骨に「お風呂掃除10円」ではなく、「ポイント」という言葉を使うことでちょっと生々しい感じが和らぎ、ポイントの加算がしやすい点があります。細々とした金額管理も基本的に親がするので簡単です。
他方、ポイント制のデメリットは、そのポイントに実態が無いため、子どもにとっては現実的な価値が分かりにくい点があると思います。
何かよくないことをしたときには、場合によっては減点もしやすいです(ただ、加算方式の方が子どものやる気は出ます!)
子どものお小遣い定額制【メリット&デメリット】
定額制お小遣いのメリットは、毎月もらえる額が一定のため、見通しを立ててやりくりし、欲しいものを買う計画を立てやすいことにあります。
一方でデメリットは、何もしなくても毎月決まった金額が貰えるため、お金の大切さが伝わりにくいところがあるでしょう。
子どものお小遣い報酬制【メリット&デメリット】
お小遣いの報酬制とは、あらかじめ各家庭で設定された報酬内容によって、毎月お小遣いの金額が変わる制度です。
デメリットとしては、毎月の金額が確定しにくいので、子ども自身が計画を立てにくい点が挙げられます。
子どものお小遣いミックス型(定額制+報酬制)【メリット&デメリット】←わが家はこれ
定額制と報酬制をミックスしたミックス型のメリットは、最低限の金額が確保されつつ、頑張りに応じて追加される部分があるところです。
ちょうど、お給料の「基本給+歩合制」に似ていますね。
一方で、デメリットは、お小遣いの金額が一定しないところになりますが、基本額が確保されているので、報酬制のみの場合よりはデメリットが軽減されると思っています。
現在、わが家では、子どものお小遣いにはこの定額制と報酬制を併せたミックス型にポイント制も導入して使っています。
わが家のミックス型お小遣い制度とは
現段階で、一番シンプルで親も子も落ち着いたのが、このミックス型お小遣い制度(定額制+報酬制のポイント化)です(笑)。
まずは、2重構造から説明します。(^^)
ちなみに、わが家ルールでは、「1ポイント=1円分」です。
【定額制部分】自分で毎月初めに決めた目標を達成したら100ポイント
【報酬制部分】親が設定した目標を達成したら加点
わが家のミックス型お小遣い制度【定額制部分】
まず、定額制部分は100円(100ポイント)ですが、毎月何もしないで100ポイントをあげるわけではありません(笑)。
自分で毎月初めに1つ目標を決めて、それを達成したら100ポイントです。
もともと定額部分として何かベースが欲しかったので、子どもどんな目標を設定しても良しとしています(^^)。
今は100ポイントですが、いずれ年齢に応じて、ポイントは増やしていこうかなと思っています。
わが家のミックス型お小遣い制度【報酬制部分】
報酬制部分のところは、「親が設定した目標」を達成したら随時ポイントで加算していきます。
私(親)が設定する目標はこんな感じです。
【小学生のお姉ちゃん】
・チャレンジタッチのメインレッスンを月末までにやり終える
(国語50ポイント、算数50ポイント 計100ポイント)
【5歳の弟】
・ドリルやワーク1冊(100ポイント)
【共通】
・スイミングなど習い事で昇級(300ポイント)
・ピアノの楽譜集やワークブック終了(300ポイント)
・難しめだったり、物量があるドリル1冊(300~500ポイント)
・夏休みに絵画コンクールや自由研究などを作成・出品(500ポイント)
・その他 夢中になったり頑張っていること、私が助かること等を中心に子どもと相談の上、ポイント化
設定内容は、その時の状況に応じて自由に決めています。
でも、こうやって改めて列挙すると、ちょっと勉強系が多いですね(汗)。
そんながっつりな教育ママではないつもりなんですが、これだけみるとなんか厳しそう(笑)。
((ほらほら、チャレンジタッチも「応用・発展」をやって!と言っているのではなくて、通常の「メインレッスン」がポイント対象ですよ~((;^_^A))
子どもが設定した目標と、私が設定した目標がかぶってもOKで、かぶったら一気に2つクリアということで加点するお小遣いポイント制を採用しています(^^)
ちなみに、お姉ちゃんは基本的に報酬制の方のチャレンジタッチ課題は毎月クリアしていて、5歳の弟は2,3か月ごとにやる気になった時に1,2回一気にクリアする速度です(^^)
以前ママ友とお小遣いの話になったとき、「あ、うちもやってみよう♪」と高評価だったので、ママ受けはする制度かもしれません(笑)。
子どものお小遣いの使い道
学校や保育園での必需品は、親が買います。
また、親が「これなら買ってもいいな」というものなら、親が費用を出す子ともあります。
ゲームソフトについても、親が「これなら買ってもいいかな」と思う高額なもの(6000円越えなど)なら、半額出したりしています。
そのため、子どものお小遣いの使い道は、「親は買わなくてもいいと思っているけど、子ども本人は欲しい物」です。
わが子の場合、ゲームの攻略本(マインクラフト)やゲームソフト(「スーパーマリオメーカー2」)でしょうか(全てゲーム関連ですね((;^_^A笑))。
ただ、子どもはポイントが溜まっていくのも楽しみにしているので、お小遣いの使い道は思ったより慎重に吟味しています(^^)。
子どものお小遣いルール①:定額制部分の目標は子どもが設定
さて、こんなわが家のミックス型お小遣い制ですが、いくつか子どものお小遣いルールがあります。
まず、子どものお小遣いルール①、「定額制部分の目標は子ども自身が設定」すること。
内容は、さっきも少し紹介したように、本読みだったり、チャレンジタッチ(通信教育)だったり、縄跳びだったり、お手伝いだったり様々です。
そして、子どもが設定した目標を否定しないことは心掛けています。
時々、かなりチャレンジャーなことも言いますが(笑)、成功も失敗も糧になると思っています。
もし、自分が設定した目標を達成できたら、成功体験の積み上げにもなりますし、見守っていきたいなと思います。(^^)
子どものお小遣いルール②:使い道には口出ししない
子どものお小遣いは、子どもが頑張って稼いだものです。
本でも、おもちゃでも、ゲームソフトでも、基本的に使い道は自由なので「こっちがいいんじゃない?」とか口出しはしません(笑)。
ただ、一度、生き物大好きなお姉ちゃんが「●●や△△という種類の金魚も飼いたい」と言ったことがあって、ちょっと待ったをかけたことはあります((;^_^A汗
当時既に金魚を飼っていたのですが、水槽の広さや金魚種類、設備から同じ水槽では飼えず、金魚に伴って買わないといけないものまではお小遣いでは賄えなかったからです。
これを機会に、「金魚以外にかかる設備投資(新しい水槽やポンプ、置き場所など)」や「継続してかかるコスト(フィルターなど維持費やお世話)」の話をしました。
その後、金魚はやめて、今はカナヘビとニホントカゲの飼育に夢中です(←興味って、移り変わるんですよね。命あるものは、ちょっと慎重にいきたいと思ってます。汗)。
子どものお小遣いルール③:親がポイントとして保管管理。必要な時は現金化して渡す
子どものお小遣いの保管方法は、今のところ親がポイントの状態で管理しています。
理由は、ずばり管理しやすいからです。
わが家の場合、ポイントは可視化して、100円ショップで買ったマグネットシートにホワイトボードマーカーで書いて、冷蔵庫に貼り付けています。
一緒に買い物に行った時に、欲しい物があったら、ポイントを使って買ってもいいから言ってねと伝えています。
必要な時は、ポイントを現金化して渡しています。
実際に現金化された努力の結晶(自分のポイント)を使って、レジで何かを買うと達成感が味わえるんじゃないかなと思っています。
さて、普段からお小遣いを現金を渡さない理由ですが、家のお金とお小遣いのお金がごちゃごちゃになってしまいそうだと思ったからです。
子どもは、リビングにある小銭箱から小銭をとって、自分のお財布に入れてお金持ち気分を味わったりしています(汗)。
その都度、「あ、それは大事な家のお金だから、ちゃんと戻しといてよー!」と声掛けはしている状態です。
「家のお金は目につかないところに置く」という意見もありますが、親がかなり使いづらくなってしまうので、この方法はわが家では現実的ではありません。
もう少し大きくなったら、お小遣い帳と一緒に現金で渡して管理させるのもありかなと思っていますが、まだ友達と外に出歩いて買い物をしたりすることはないので、当面、ポイントのままで親が管理保管する予定です。
お年玉から一部をポイント制に含める
毎年、お年玉は親が集めて貯金していたわが家ですが、そろそろ小2の娘が自分でも使いたいと言い始めました。
まぁ、そうなりますよね(^^)
そこで今年は、いただいたお年玉から1000円分をポイントに加算してお小遣い化しました。
お姉ちゃんは早速、先述のゲーム攻略本に使い、弟は貯めて、冷蔵庫に貼られたマグネットのポイントの増加を楽しんでいます(笑)。
まとめ
子どものお小遣いをどうするかは各家庭によって違います。
そもそも幼児や小学校低学年の間は、お小遣いなしの家庭も多いように思います。
いずれは、向き合うことになる子どもの金銭感覚を養う教育ですが、お小遣い制度を通して親子で楽しんでいければいいなと思っています。