幼児から小学校低学年くらいになると、三輪車やストライダー、補助輪付き自転車から「補助輪なしの自転車」に乗れるようになる子どもは多いですよね。
様々なパターンがありますが、みんな何度も転びながら自転車を漕ぐ練習しています。
絵本愛読家の私が、自転車の練習を頑張る子ども達に読み聞かせたい話を9冊厳選して紹介します。
自転車に挑戦するきっかけは、友達や兄弟のからかい、という絵本
自転車の練習するモチベーションは人それぞれです。
友達や兄弟の一言がきっかけで頑張る子どもの絵本を2冊紹介します。
自転車の練習をする絵本『ぼくじてんしゃにのれるんだ』
くまたくんの5さいの誕生日に、買ってもらった補助輪付きの赤い自転車には、ヘッドライトもブレーキもチェーンもベルもかごもついています。
くまたくんは、お父さんやおかあさんと練習します。
でも、「なんだ、ほじょりんがついているのか!」と友達に言われ、悔しくなったくまたくんは…!
自転車に挑戦する絵本『ロッタちゃんとじてんしゃ』
三人兄弟の末っ子、ロッタちゃんはもうすぐ5歳になる女の子。
兄さんや姉さんのように自転車がほしくてたまらないのに、家族は「まだ三輪車で充分」と言われてしまいます。
そこで、べルイおばさんの物置から古い大人用の自転車をかっぱらうことを思いついて…⁉
自転車に乗る感覚を教えてくれる絵本
今回紹介する他の絵本と違って、「自転車に乗っている時の感覚」を伝えようとしている絵本を紹介します。
自転車の練習をする絵本『じてんしゃのれるかな』
グラグラ、ヨロヨロ。「もっとしっかりこいで!」というお父さんの声の後、タイヤがニューっと伸びて玉乗りをするゾウになります。
「バランス バランス」「リズム リズム」「おちついて おちついて」「つよく つよく」
今まさに自転車をこいでいる男の子を通して、自転車に乗るイメージをアドバイスしてくれる絵本。
自転車の練習をする絵本 視覚障害があっても諦めなかった話
自転車の練習をする子どもが、必ずしもハンディキャップ(障害)のない子どもとは限りません。
自転車の練習をする絵本『のれたよ、のれたよ、自転車のれたよ』
生まれつき目が見えない美由紀は、「なんでもさわらせ、なんでもやらせよう」というお母さんが見守る中、自転車の練習を始めます。
「さぁ、もう1回。いまやらんと、ずっとのれんよ。」
前半は、美由紀さんの生い立ち、後半は自転車の練習について書かれている美由紀さん本人による実話です。
周囲の子と比較して大きくたって、大人だって自転車を練習する絵本
4,5歳になると、周囲に「うちの子、補助輪を外して自転車に乗れるようになったよ」という人が増えてきて、焦りを感じるパパやママもいるかもしれません。
本来、自転車の練習に年齢制限はありません!
周囲の子と比べてちょっぴり大きくなっていたって、大人のママだって、練習することもあるんです!
ちょっと大きい子が自転車の練習をする絵本『トトとライヨ じてんしゃのれた!』
家族に自転車で博物館に行こうと誘われても、買い物や釣りに誘われても、行きたい気持ちを抑え、トトとぬいぐるみのライヨは自転車の練習を始めます。
郵便屋さんに「練習かい?」と聞かれても、ライヨは「トトはもうおっきいんだよ。自転車なんてとっくにのれるよ。」
どうやらまだ練習していることは秘密のようで…。
ママが自転車の練習をする絵本『コッコママ じてんしゃっていいね』
コッコママがふくびきで特賞の自転車を当てましたが、コッコママは自転車に乗れません。パパが楽しそうに自転車で遊ぶ様子を見て、コッコママも自転車の練習を始めます…。
とにかく面白かった自転車の絵本
とにかく「練習するおとのさまの様子が面白くてわが家の子ども達にも大人気」だったのがこの絵本。これも大人が練習する絵本ですが、別枠にさせていただきました(笑)。
殿様が自転車の練習をする絵本『おとのさまのじてんしゃ』
自転車を知らないおとのさまが、自転車に乗ってみたいと言い出します。
またがり方、ヘルメットのかぶり方、転んだときの反応、さんだゆうとのやりとり…。
心は子どものように無邪気なのに、なんだかエラそうな様子のおとのさま。そののギャップが面白い絵本です。
自転車を練習する児童書 小学生の気持ちにも親の気持ちにも共感できる!
小学生になると、自転車で友達とどこかに行く機会も増えてきます。
絵本よりは多少分厚い児童書の中にも、ぜひ読んで欲しい「小学生が自転車を練習するお話」があります。
自転車の練習をする小学生の心を描く児童書『さとるのじてんしゃ』
さとるは、自転車がほしいと思っていましたが、お母さんもお父さんも自転車は危ない、自動車が危ない、大きくなってから、といってなかなか買ってもらえませんでした。
いざ買ってもらうと、ふとした拍子にお母さんとの約束を破って車の通る道に出てしまい、あやうく事故にあいそうになり…。
自転車のルールを教えてくれる絵本
いざ、自転車に乗れるようになってくると知っておきたいのが「自転車の交通ルール」です。
自転車のルールを教えてくれるおすすめの絵本を紹介します。
自転車の交通ルールを学べる写真絵本『危険予測シリーズ どこがあぶないのかな?6自転車』
なぜか、タイトル検索だとシリーズナンバーの6までの表示が多く、「自転車」に絞った交通ルールの絵本だと分からないことも多い本です(検索できるようにしたら、もっと売れるんじゃないかなぁと思っちゃいました(笑))が、これおすすめです!
文字は少なめ。大きな写真とイラストで、各場面を6ページで説明してくれる写真絵本です。
最初の2ページは、「どこが危ないかを考えて予測してみるシーン」。
次の2ページは、「起きてしまったことを書いているシーン」。
最後の2ページは、「事故を起こさないようにするポイント」が書かれています。
・この本の読み方
・青信号だからわたろうとしたら
・スピードを出して走っていたら
・車道の右がわをはしっていたら
・歩道を走っていたら
・暗い道を走っていたら
・かさをさしながら走っていたら
・まとめ
そんな自転車の交通ルールが、子どもでも分かるように視覚的に描かれた絵本だと思います。子ども達に考えさせながら読みました。初版が、2017年9月発行と比較的新しいのも嬉しいですね。
自転車を練習する絵本まとめ
自転車の練習をする主人公を描いた絵本は多いのですが、子どもに読み聞かせるときに、やっぱり境遇が自分と似ていると、絵本に共感がもてると思うので、今回は絵本の内容ごとに項目を分けて紹介しました。
親に言われるよりも、絵本でさりげなく伝えた方が、子どもがすんなり受け止めてくれることもあるかもしれません。
子ども達の自転車ライフが楽しいものになりますように!
【こどもちゃれんじ】 【進研ゼミ小学講座】