歯並びが悪くなることは、予見できる!?
2019年の夏休み前、学校であった歯科検診で 小1の娘が「歯並びに異常がみられる」と通知をもらってきました。
でも、私には寝耳に水。
え、歯並び?むしろ良い方だと思うんだけど…。
夏休み後に、定期健診で通っている歯科医院に行ったとき、歯科医院でも指摘されたんです。
実は、学校で事は話さずにフッ素を塗ってもらって、 歯の定期健診をしたタイミングだったので驚きました。
えっと…どの辺ですか?
歯医者さん曰く、今の時点での歯並びは問題ないものの、今の時点で歯の間に隙間がほとんどないことで、今後将来的に歯並びが悪化しそうなんだそうです。
私もパパも「歯の矯正」経験はないので、「え~」と思いながら、パンフレットをもらって後日矯正担当の先生とお話する予約をしました。
そして、その矯正担当の先生と話した結果、
①あごが小さめで、
②現時点(上下前歯4本プラス1本の歯が永久歯になった)で、歯の隙間がほとんど空いていないことを実際に一緒に確認しました。
このため、
娘の場合も前から三本目の歯(犬歯)が飛び出すか斜めに生えてくる可能性があるようでした。
大人の歯(永久歯)に生え変わる順番と、「犬歯」に飛び出たり斜めに生えたりという異常がでやすい理由
なんで、犬歯?
なぜ「犬歯」の生え方に異常が出る可能性があるかというと、
大人の歯(永久歯)に生え変わる順番に問題があるようです。
永久歯に生えかわるとき、最初は前歯やその隣がグラグラした方が多いと思いますが、その後は覚えているでしょうか。
あちこち色々な場所が小学校時代の数年にかけてぐらぐらして抜けていって、どこが次で…なんて覚えていない方が大半だと思います。(私もそうです(笑))
実は、永久歯に生えかわる順番はおおよそ決まっていて、上あごに限定して話すと、両隣の歯が生え揃った後に「犬歯」が生えてくるとのことでした。
「上あご」というのは一つ、ポイントです。
下あごは、前から順番…というわけではないですが、犬歯の生えかわりが特段遅いわけではありません。
あくまで、上あごの話ですが、前から1,2本目が生えかわると、奥歯に飛んで、前からだと6,5,4本目が生えてきてから、前から3本目にあたる犬歯が生えるそうです。上あごの犬歯が生えかわるのが大体11~12歳ごろとのこと。
そのため、両サイドに大きな大人の歯があり、場所が窮屈であることや、
犬歯自体が前歯のような大きい歯であることから、空いているスペースに歯が生えてきてしまうのだそうです。
これが、歯が正しく生えない原因との話がありました。
確かにそれじゃぁおかしな生え方になりそう…
小児矯正ってどういうもの?
歯の矯正と聞くと、銀色の金具を長期間つけるイメージがありますが、子どもの歯の矯正も同じなのでしょうか。
実は、子どもの場合の矯正(小児矯正)には第1期治療と第2期治療の2つの時期があって、(ケースに寄りますが)よくある上記の銀色の金具のイメージは第2期治療に用いられることが多いものだそうです。
え、そうなの?第1期治療と第2期治療の違いってなに?
一言でいうと、時期が違います。
「第1期治療」は、歯がまだ乳歯だったり、永久歯に生えかわり始めているけどまだ初期の段階に行う治療です。
診断に基づいて、保定装置をオーダーメイドでつくり、上あごの歯列を広げる装置を使ったりします。
(歯科の方針によるかもしれませんが、わが家が通院している歯科医院の場合、) 第1期治療で「上あごの歯列を広げる装置 (床矯正)」は自分で着脱可能なタイプで、24時間付けている必要がなく、寝ている間や日中の2,3時間のみの使用でOK、食事や歯磨き、学校では取り外しOKという話でした。
「第2期治療」は、乳歯から永久歯への生え変わりが終わったころに行う治療です。
診断に基づいて、保定装置をオーダーメイドでつくる24時間つけっぱなしのタイプです。
説明を受けた歯科医院では、小児の第一期治療は「小学生半ば」に始め、小児の第二期治療は「中学生になった頃」から始めるイメージだそうです。
着脱可能な矯正もあるんですね!
でも、時期によって、何が変わるの?
第1期治療では、体もあごも大きく成長する時期で、歯も矯正によって動かしやすいようです。
そのため、第2期治療や成人になってからの矯正とは異なり、「歯並びを整えるために、既存の歯を抜く」ようなことをしないで歯並びを整えることが可能になるとのことでした。
え、歯の矯正の開始時期によっては、歯を抜いて矯正する可能性もあるんですねっ(汗)
知らなった~!
小児矯正をするならベストタイミングはいつ?
では、小児矯正をするとしたら、いつがベストタイミングかというと
やっぱり小児の第1期矯正が間に合う時期から、
だそうです。
理由は、上記の小児矯正の説明で少し触れたとおり、成長に伴い、あごが大きくなったり、歯列が広がりやすく、歯も整えやすい時期だからのようです。
学年でいうと、小学校1,2年生くらい。
娘の場合、まだ5本目が抜けたばかりなので、もう少し奥歯が抜けるのをみてからでもいいと思いますといわれました。
歯科医院の方針や口内の状況、生え変わり状況もあるかもしれませんが、遅くても3年生までに結論を出してもらえたら小児第1期の治療ができるそうです。
小児矯正の相場はいくら?永久歯になってからの矯正よりは安くあがる可能性も!
「歯の矯正」って、何十万もかかったとか、百万以上かかったとかいう話をききますよね。
小児矯正も高額です。
一般的に、
第1期矯正(乳歯のみ)で30,000~200,000万円、
第1期矯正(乳歯と永久歯混合)で 150,000 ~600,000万円 、
第2期矯正(乳歯と永久歯混合)で 500,000 ~1,300,000万円 と、かなり開きがあります。
(参照:公益社団法人日本小児歯科学会Q&A)
通院している歯科では、(あくまで歯の状況にはよるけれど)
矯正器具などを含めて税込みで
小児矯正は、第1期矯正も第2期矯正も、各300,000~400,000万円。
一方、大人の矯正が、800,000~1,000,000万円とのことでした。
ひえぇ~!やっぱり高い・・・!
でも、朗報があります。
小児の第1期矯正も何年かかかるそうですが、うまくいけば、「第2期矯正は必要がなくなる」か、「そこまで酷くならない見通しがでてきたから第2期はしない」という選択肢も出てくるとの話でした。
と、いうことは、大人になってから矯正するより、費用が半額以下で抑えられる可能性が出てくるんです!
小児第1期矯正をするメリットのまとめ
① 成長に伴いあごが大きくなったり、歯が動きやすい時期だから、矯正に適している。
② 既存の歯を抜かずに矯正できるかもしれない。
③ 学校や友達の前では、歯の矯正器具の装着を見せずに済む可能性がある(取り外し可能なタイプの器具の場合)。
④ 大人になってからの矯正より半額くらい安く済む可能性がある。
特に、③の「学校の友達の前では矯正装置を装着しなくていい」というのは、思春期の子どもにとっては大きいかもしれません。
個々のケースによるので、断言はできませんが、小児矯正を検討しているなら第1期矯正がよさそうです。
歯の矯正の前に、親ができること・自分でできること
最近の子供は、総じて「歯が生える土台」の顎が小さいらしいです。
これ、食生活や習慣が影響しているといわれているようなので、最後に「矯正の前に」または「矯正と併せて」各自でできる対策(上あごを広げて歯が生えるスペースを広げる方法)として聞いたことをまとめます。
対策①:硬めのもの、大きいものをよく咀嚼して食べる。
近年では、「飲み込むように食べる人」が多かったり、柔らかい食事を好んで食べる人が増えた影響であごが十分に発達していない人が多いそうです。あごがシャープな人はその傾向があるかもしれません。しっかり咀嚼をしてくださいとの話がありました。和食がベストのようですよ。
対策②:舌を正しい場所に置いて、しっかり口を占める。
私は知らなかったのですが、舌には正しい位置というものがあるそうです。つばをごくっと飲むとき、舌が上あごにくっつきますね。この「舌が上あごにくっついている状態」が正しい舌の位置で、舌が上あごを刺激することで上あごが広がっていくという話でした。「口をうっすらあげているような人」は舌の位置が正しくないかもしれず、要注意だそうです。
対策③:癖を治す
うつぶせ寝をする癖、指をしゃぶる癖、ほおずえをつく癖… 。(癖になっているだけに難しそうですが) こういう癖は、あごをゆがめたりしてしまうので、できるだけやめる努力をしていくことが大切です。
どうでしょうか。
実践できそうなところから少しずつ実践していけば、矯正期間が短くなったり、矯正そのものが必要なくなるかもしれません。高額な費用をかけるなら、なるべく効果が最大限発揮されるようにしたいですね。
トピック関連絵本の紹介 『歯がぬけた』~初めて歯が抜けたときのドキドキ感を思い出す
タイトル:『歯がぬけた』
食事中に初めて自分の歯が抜けた男の子。
歯が抜けた場所にコーンを挟んでみたり、ストローを刺して飲むことを思いつきます。
お父さんから乳歯や永久歯の話をきき、お母さんから昔は縁の下や屋根の上に投げた話をきき、自分の抜けた歯をどうするか考え始めて…!?
絵もお話もマッチしていて、私が好きな話です。
子どもの頃、グラグラしていた歯が抜けたあとのドキドキする感じを見事に表現している一冊だと思います。
コーンやストローの話は、「みんなやることは同じだなぁ」とクスっと笑ってしまいます。
自分の子どもの歯がグラグラし始めたり、抜けたらまた読もうと思っていました!
歯に関する絵本も多数ありますが、おススメの一冊です。