現在3児の母であり、以前は保育園運営側としても関わっていたちょこまま(保育士資格あり)です。
正直面倒でも経験上、保育園選びの際には、「保育園見学」することをおすすめします!
今回は、親としても、保育士としても、失敗して後悔してほしくない「わが子の保育園を選ぶ上で、見学するときに質問したり感じて確認してほしいポイント」をリストにまとめました。
保育園見学の予約は電話で!基本いつからでもOK
保育園見学には、大小の「集団見学」と「個別見学」があります。
「個別見学」は一年中電話ごとに受け付けている保育園が多く、各保育園の入園説明会等が増えてくる秋は、「集団見学会」を併せて行う園も多数あります。
それ以外の時期でも電話で「入園を検討しているので保育園見学をさせてほしいのですが…」といえば、たいてい見学はさせてくれます。(コロナ禍だと少し状況が変わるかもしれませんが)
子どもがまだいないマタニティ期間であっても、復職後を見据えて見学することは可能です。
一年中保育園見学は出来ますが、あえていうと4~5月中旬の見学はまだ園児、保護者、先生ともに新学年の新体制が始まったばかりなのでバタバタしているため「普段の姿」は見にくいかもしれません。
見学予約の電話は、10時~11時、13時~15時頃が比較的バタバタせず対応していただけるのではないでしょうか。
服装も普段着でOKですよ!
・見学予約電話は、登園降園時間をさけて10時~11時、または13時~15時頃が狙い目
・個別見学は一年中、集団見学は秋ごろに多い
保育園見学に行く前にしておくこと
保育園見学をする前にしておいたほうがいい事があります。
・各市区町村の保育課に行くこと
・保育園のホームページなどで、身近な保育園の基本情報調べ
・自分の優先順位を整理しよう
・口コミ情報も参考に!
各市区町村の保育課に行くこと(倍率や傾向を聞ける可能性あり)
行政機関である各市区町村の保育課では、保育園申請に必要な書類をもらえると同時に、定員に対する倍率や例年の傾向、どういう人(保育の点数でいうと何点くらいの人)がその年齢で入園できているか、など複数の保育園に関する生きた情報をもらえることがあります。
保育園のホームページなどで、身近な保育園の基本情報調べ
行政で貰える各保育園の案内次項や、保育園のホームページなどで、基本情報はあらかじめ調べておきましょう。
「保育園の開園時間」「定員」「募集人数」「施設」や「特色」「理念」などは調べておくことができますね。
自分の優先順位を整理しよう
保育園選びで何を一番大事にしたいのか、優先順位をある程度決めておきましょう。
この優先順位は見学後に代わっても大丈夫です!
自分のしたい子育てと照らし合わせて、確実に確認したいことが定まっていると保育園選びがブレません。
質問のし忘れも防げますし、他園との比較もしやすくなります。
口コミ情報も参考に!(子育て広場等も使おう)
知り合いに通園している人がいれば直接保育園に関する口コミを聞くことができますが、インターネットでも参考までに口コミを調べることができます。
育休・産休中に児童館や子育て広場などに行って、施設の人に「●●保育園を考えているのですが、何か情報ありますか?」と聞くと、知っている情報を教えてくれたり、施設に来ている上の子通園中ママを紹介してくれたりしますよ。
失敗しない保育園選びでは要確認!保育園見学の「質問チェックリスト」と「実際に見て確認するポイント」
保育園を選ぶ時の保育園見学は基本的に一度きりです。
疑問や確認しておきたいことは事前に整理しておいた方が良いでしょう。
保育園見学の前に、自分が考えている保育園との関わり方を意識しながら「質問チェックリスト」を作って、質問したいことをまとめておきましょう。
また、「実際に見て確認するポイント」も整理しておくことで、質問しなくとも視覚的に得られる情報もあります。
質問しなくても、よくある質問は保育園見学時に説明してもらえることもあります。
保育園見学の質問チェックリスト【基本】
保育園見学で質問したいことは、実際に入園した時の毎日の流れを意識するとたくさん出てきます。
保育園生活の導線を意識するようにしましょう。
① 定員に対する各クラス人数・担任数、土曜保育など基本情報の補足質問
② 延長保育の可否(0歳、1歳、2歳は基本無しの園もあり)
③ 朝どの時点で預けたことになるか
④ 休園日について(年末年始、お盆休み、春休み)
⑤ 慣らし保育期間の目安やスケジュール
⑥ 入園手続きの流れ(説明会参加必須のことも)
⑦ 各クラスに保育士がいるか、当該保育園に何年くらい従事しているか(聞ければ)
⑧ 何時から何時までの保育が多いか(利用検討の参考に)
⑨ フルタイム/自営業/パート何が多い?(利用検討の参考に)
⑩ 定員に対する倍率、待機人数(ズバリ聞いてもOK。利用出願検討の参考に)
① 定員に対する各クラス人数・担任数、土曜保育など基本情報の補足質問
保育園見学に行く前に、定員や土曜保育の有無を保育園のホームページ等で確認しておきましょう。
その他、わが子を入れたい学年の定員が何名で、クラスはいくつあり、保育士の担任は各クラス何名か、補助はいるのかなど、気になったことがあればまず聞きましょう!
② 延長保育の可否(0歳、1歳、2歳は原則不可の園もあり)
保育園には園が定める「基本保育時間」があります。それ以外の早朝保育など基本保育時間以外は「延長保育」での対応になるでしょう。
市区町村の保育園一覧では「延長保育あり」になっていても、0歳、1歳の延長保育は認めていない保育園もあるので注意が必要です。
入園後に園長との面談が必要なこともあり、最悪転園せざるを得ない場合もありえます。
保育園見学では、延長保育に年齢別の制限がないか確認しましょう。
③ 朝どの時点で預けたことになるか
朝の子どもの登園準備は園で5~10分くらいかかることがよくあります。子どもがぐずったり、遊びだすと更にかかるでしょう。
登降園については、間違いがないようにタイムカードやタブレット管理をしている保育園が多いと思いますが、保育園についてすぐにタイムカードを押す必要があるか、あるいは、準備を終えて「宜しくお願いします。」と預ける時なのかで、基本保育契約時間も変わってきます。
④ 休園日について(年末年始、お盆休み、春休み)
年末年始やお盆休みの期間は、大人もだいたい同じ期間で休みになることが想像しやすいと思いますが、学年度末に「春休み」が2週間ほどある園もあるので、仕事を休みにくい人は確認しておきましょう。
⑤ 慣らし保育期間の目安やスケジュール
子どもにとって「慣らし保育」とは、「一時的に離れてもパパママは絶対お迎えにくるから待っていてね」と伝えて保育園に慣らしていく期間です。
慣らし保育期間をほぼ設定してないことで「親にとって都合の良い便利さ」を売り出す保育園もありますが、これは個人的にブラック保育園の可能性さえあると思います。
通常2週間前後ですが、長いと3週間くらいが設定する園もあるようです。ただし、慣らし保育期間は子どもの適応具合によって変わる場合もあります。
通常、1時間保育(登園後1時間後に迎えに行く)から始まり、「2時間保育」「午前中(昼食前)」「午前中(昼食後)」「朝からお昼寝前まで」「朝からお昼寝まで」「朝から3時のおやつまで」と経由してお願いしたい保育時間まで子どもが徐々に慣れるよう促します。
⑥ 入園申込手続きの流れ(説明会参加必須のことも)
入園申込手続きの流れも確認しておきましょう。
説明会参加が必須のこともありますが、コロナ禍で1回の説明会の人数制限をしている園もあるようです。
⑦ 各クラスに保育士がいるか、当該保育園に何年くらい従事しているか(聞ければ)
各クラスにいる先生は、全員が保育士とは限りません。一見年配のベテランに見えても、保育補助の方かもしれませんし、食事の時間だけ加配されるパートの方もいるかもしれません。
聞きにくいかもしれませんが、
「若い先生が多そうですが、この学年の先生は何年くらいこちらの保育園に従事していらっしゃるんですか?」としれっと聞いても良いかもしれません。(良い保育園なら、先生は育休産休をとってまた同じ所に復職する可能性が高いです)
参考までに、「児童福祉施設最低基準」の「職員配置」の人数を載せます。(これはあくまで最低基準です!預かる人数にもよるかもしれませんが、健全な保育園なら職員(保育士かはさておき)を加配します!)
【0歳児クラス】子ども3人に保育士1人(3:1)
【1・2歳児クラス】子ども6人に保育士1人(6:1)
【3歳児クラス】子ども20人に保育士1人(20:1)
【4歳児以上クラス】子ども30人に保育士1人(30:1)
但し、最低 保育士2名以上は配置すること。
⑧ 何時から何時までの保育が多いか(利用検討の参考に)
以前、母として1歳のわが子を駅近の保育園に預けていた時、「7時半~18時半」の11時間保育をお願いしていた時期があります。
実際は18時前に迎えに行けることが多かったにも関わらず、子どもは一番最初のグループとして預けられて、最後から2番目の降園(約12人クラス)だったことを覚えています。
8時~17時の保育利用者が多かったと記憶しています。
当時の会社や保育園をやめ、現在わが子(弟)が通っている保育園では、9時~16時利用が圧倒的に多いです。
保育園見学時に付き添いしてくれる先生の感覚にもよりますが、子どもがなるべく寂しい想いをしないで待てるように、利用を検討する参考に「何時から何時までの保育が多いか」の質問をおすすめします。
⑨ フルタイム/自営業/パート何が多い?(利用検討の参考に)
保育園の0歳、1歳枠は特に定員が少なく設定されている保育園が多いです。
これは、子どもの年齢が低いほど配置が義務づけられている保育士の数が多いことや部屋の広さが求められることもが関係しています。
各市区町村の保活点数の配点によるものの、倍率が高いほど「フルタイム」が有利になり、「自営業」「パート」だと入園が難しくなる可能性が高いです。
⑩ 定員に対する倍率、待機人数(ズバリ聞いてもOK。利用出願検討の参考に)
子どもを入園させたい学年で、定員に対する倍率や、現時点(もしくは過去)の待機人数をズバリ聞いても良いと思います。
⑨の質問と併せて聞けると保育園選びの参考になるのではないでしょうか。
保育園見学の質問チェックリスト【費用について】
保育園見学では、費用についても質問して明確にできるといいですね。
① 保育料、保育料以外にかかる費用は何か
② 延長保育料は都度払い?月極?
① 保育料、保育料以外にかかる費用は何か
保育園の保育料は、ホームページや市区町村の保育園案内に掲載されていることと思うので、事前に確認した上で、保育料以外にかかる費用についても検討しておきましょう。
たとえば、保育料に給食費、施設利用費が含まれているかどうか、保育園指定のグッズ(園服や園バッグなど)の購入や、備品の有償レンタルはいくらかもチェックします。
保護者会費や謝恩会費、卒業アルバム費などの出費も気になる方は、保育園見学の際に質問でチェックしておきたいところです。
② 延長保育料は都度払い?月極?
保育園の延長保育料は、都度払い(延長30分で500円など)なのか、それとも、月極ができるのか(1か月まとめて4000円など)を併せて確認しておくといいですよ!
保育園見学の質問チェックリスト【通園のしやすさ】
どれくらい実際に即して、保育園通園のしやすさをイメージできるかは、今後数年のお付き合いになる保育園選びでは重要です。保育園見学の際には、しっかり見聞きして確認しておくことをおすすめします。
① 車通園の駐車場、自転車の駐輪場の有無や空き状況
② ベビーカー、だっこひも、コートやレインコート置き場の有無
③ バス利用の可否、バス代や乗降場所、時間の確認
① 車通園の駐車場、自転車の駐輪場の有無や空き状況
保育園に車で通園したい場合、「専用の駐車場があるか」「何台分とまれるのか」「費用はかかるのか(近隣駐車場を保育園が借り上げている場合があるため)」は確認しておいた方がいいでしょう。
また自宅から保育園まで自転車通園をするとして、「登降園時に駐輪できる専用の駐輪場があるか」「保育園に自転車を留めたまま出勤が可能か」なども場合によっては聞いた方がよいでしょう。
② ベビーカー、だっこひも、コートやレインコート置き場の有無
保育園通園は徒歩でいくから、駐車場や駐輪用の心配はないという方も、場合によっては「ベビーカー登園が可能か」「ベビーカーを降園まで終日置きっぱなしにできるか」や「抱っこ紐を保育園に置いて帰れるかどうか」は確認した方がいいです。
また、わが子が通っていた保育園がそうだったのですが、「コート類は保育園に置けないので、登園後毎日、親が持ち帰ること」、「レインコートはレジ袋等にいれて傘立てで各自管理するなら置いて帰ってもいいこと」となっていました。
③ バス利用の可否、バス代や乗降場所、時間の確認
保育園やこども園では、通園時に園バスを利用できることもあります。
利用方法やバス代(登園時だけ、降園時だけ、突発的利用が可能か)、バスの乗降場所や目安時間も聞いておきましょう。
保育園見学の質問チェックリスト【保育内容について】
希望順位はさておき、基本的に保育園は保護者が選びます。ちょっと強気でも聞けるものは聞いてしまいましょう!
(聞きにくいものは、後日「利用検討しているのですが・・・」の匿名電話でもOKです!)
① 理念や方針に共感できるか/当該保育園の強みは何か
② 特殊教育の有無(英語、リトミック、体操など)
③ 一日のスケジュール
④ 園庭が無い場合、日中はどこにいくのか
⑤ トイレトレーニングについて
⑥ 登園時の流れ
① 理念や方針に共感できるか/当該保育園の強みは何か
どの「保育園」でも一応理念がありますが、その理念がどこまで本気か、表面上耳障りが良いことを並べているだけか、保育園によってかなり差があると思っています。
②の特殊教育の有無にも絡んできますが、「毎日どろんこ遊びをさせます(服の洗濯は多くなる)」「一年中室内温水プールで泳ぎます」「食育に力を入れ、野菜畑で野菜を育てて調理して食べます」「モノを大切に扱うことを覚えさせるためにもモンテッソーリ教育を取り入れて、本物(ガラスや陶器のコップ)を使わせています」など様々です。
② 特殊教育の有無(英語、リトミック、体操など)
保育園で英語やリトミック、体操やサッカー、モンテッソーリ教育、レゴ、(学校生活に向けて)チャイムの有り無しなど、特殊教育が行われている保育園もあります。実際にどのように行われているのか、頻度はどれくらいなのか質問してみましょう。
③ 一日のスケジュール
一日のスケジュールも聞いておきましょう。昼食時間やお散歩時間、お昼寝時間など、保育園入園前に整えられるなら同じようなリズムになるように自宅生活を見直してもいいですね。
④ 園庭が無い場合、日中はどこにいくのか
園庭がない保育園の場合、外遊び(日頃のお散歩など)どのような場所に行くかもチェックしておきましょう。
保育園近場の公園が多いと思いますが、具体的に場所や時間帯を聞いておくと、道中や遊び方が想像できますし、入園前にその保育園の園児が遊ぶところを公園の外から見かける機会もあるかもしれません。(保育者の関わり方や子どもの表情を見る事ができるので保育園選びの参考になります(^^)。
⑤ トイレトレーニングについて
「何歳頃から保育園でトイレトレーニングを始めるか」、「どのような流れでどれくらいの期間をかけて行われるのか」「何歳頃までにどれくらいの子ができるようになるか」なども、園生活を想像する上で大切です。
「保育園でのトイレトレーニング期間中は自宅でもトレパンではないと駄目、などありますか?」を聞いて、「なるべく家でもトレパンがいいけれど、帰宅後や夜間はおむつの方もいますよ」などとと言っていただけると親が精神的に助かります(^^;
⑥ 登園時の流れ
「保育園に登園した時にやらないといけない登園時の流れには何がありますか?」「だいたい、どれくらい時間がかかりますか?」なども聞いておくと、出勤前の時間帯をイメージしやすいです。
週初めは子どもの敷布団カバー、掛布団カバーの取り付けがあったり、着替えやおむつの補充をしたり、0歳・1歳児は自宅で体温を測っていても、毎日保育園でも体温計を使って計らないといけなかったり、2歳~は登園シールやコップを鞄から出す等の保育生活の準備は原則子どもにさせないといけなかったり…。園によって、年齢によって様々です。
保育園見学の質問チェックリスト【持ち物について】
保育園見学の際、保育園への持ち物について質問したいチェックリストをまとめます。
保育園への持ち物では、おむつや着替えなど年齢が低い方が多く、だんだんと数が減ってくる傾向にありますよ!
① 園指定の購入する持ち物はあるか(費用も)
② 手作りが必要なものはあるか(作り方の詳細も分かれば)
③ おむつは紙おむつ?布おむつ?おむつは持ち帰りの有無
④ 服装のルール(フード付き、ひもつき禁止等)
⑤ お昼寝布団について(レンタル?購入?毎週末持ち帰り?おねしょ対応)
① 園指定の購入する持ち物はあるか(費用も)
保育園にもよりますが、園指定の購入しなければいけない持ち物がある場合もあります。「費用はいくらを目安に考えればよいか」も保育園選びの決め手になるかもしれないので聞いておきましょう。
園服、園帽子、保育園バッグ、上履き入れ、体操服、通園手提げバッグ、絵本バッグが園指定される主なところかもしれません。
園服等はサイズの他に夏用・冬用あります。また、登園後は園服を脱ぐ保育園(日中は私服)もありますが、白シャツやスカート等決まったものを園生活でも着るところもあります。
② 手作りが必要なものはあるか(作り方の詳細も分かれば)
保育園のよっては、布団カバーや給食当番エプロンなど、市販されていない仕様や規格のものを使っていて、親による手作りが求められる保育園もあります。
事前に手作りが必要な持ち物があるかを聞き、事前に作り方の詳細のプリントなどがあれば一枚いただけないか保育園見学の際に聞いてみましょう!
③ おむつは紙おむつ?布おむつ?おむつは持ち帰りの有無
ホームページでは分からないところですが、赤ちゃんのおむつとして、紙おむつを使う保育園も、布おむつを使っているところもあるので、しっかり確認しましょう。
また、使用済みおむつを持ち帰るところ(意味としては、園での感染対策や子どもの体調を保護者に把握してもらうため)もありますし、布おむつ使用するけど、保育園にいる間によごれたものは保育園側の業者が洗濯してしてくれるところもあると聞いたことがあります。
④ 服装のルール(フード付き、ひもつき禁止等)
保育園では、危なげなく、子ども一人で着脱しやすい服を着る事が基本です。
入園後の生活を見据えて、一年前の今、買い足しておいてもいい服を知るためにも「保育園での服装ルール」があれば聞いておきたいですね。
・フード付きの服
(フードをひっかけたり、友だちに引っ張られたりすると危険)
・首回りに紐がついている服
(同上、思わぬ怪我を回避するため)
・オーバーオール、サロペット、吊りズボン
(トイレでの着脱困難)
・サスペンダー
(自分で装着が難しい、バンドや金具が危ないなど)
・【NGではないけど避けたい服】タイトなズボン
(トイレでの着脱困難)
⑤ お昼寝布団について(レンタル?購入?毎週末持ち帰り?おねしょ対応)
保育園ではお昼寝が欠かせません。お昼寝布団の取り扱いについても確認しておきましょう。
お昼寝布団は、レンタル貸出のもの、各自購入して持ってくるもの、布団本体は保育園が用意し、カバー類だけ各自用意する場合等があります。
また、子どもにつきものな「おねしょ」ですが、その都度「大きな布団本体を持ち帰って干して翌日持ってくる」という親にとっては想定外の負担をお願いされる保育園もあります…(汗)。「子どものおねしょ時、親は布団を持ち帰る必要があるか」など、ずばり聞いて確認しておきましょう。
保育園見学の質問チェックリスト【食事関連について】
保育園見学の際、食事関連について質問したいチェックリストをまとめます。
① 昼食は給食かお弁当か
② 早朝や24時間保育の場合の食事対応
③ 離乳食も給食で対応可能か、家との連携
④ アレルギー食の有無(除去食や代替食可能?お弁当?)
⑤ 何のアレルギーに対応しているか
⑥ 保育園に栄養士がいるか、食事やおやつの考え方(手作り?市販?)
⑦ 冷凍母乳持参の可否
① 昼食は給食かお弁当か
保育園での昼食は子ども用に作られた給食であることが多いと思いますが、給食が出るか、お弁当が必要かも聞いておきましょう。
遠足や運動会など、「年に何回くらいお弁当が必要か」なども聞いておくと親としても心づもりができますね(^^)
② 早朝や24時間保育の場合の食事対応
日中のみ預かる保育園が多いですが、中には早朝や24時間保育(夜間も)子どもを預けることを検討している方もいるでしょう。早朝や夜間等の食事は全て給食なのか、食事や補食の時間や対応はどうなっているか、疑問に思ったことは聞いておくといいですね。
③ 離乳食も給食で対応可能か、家との連携
離乳食も保育園で給食対応してくれる園が多いと思いますが、中には、離乳食の時期だけ、家で試したことのある素材だけを使ったお弁当(瓶フード含む)を持ってきてほしいという保育園もあるときいたことがあります。
わが子が1歳で通った保育園では離乳食も給食でしたが、「家で一度試してアレルギーがないとはっきりしている食材しか食べさせない」という対応でした。見学時に併せて確認することをおすすめします。
④ アレルギー食の有無(除去食や代替食可能?お弁当?)
子どもにアレルギーがあることが分かっている場合、給食で特定の食材(卵、牛乳、小麦など)を使用しない除去食、代替食を提供してもらえるかも確認しましょう。
アレルギーの種類によっては毎日「お弁当」対応になることもあります。復職後を想像して通園可能かどうか結構大きな要素になると思います。
⑤ 何のアレルギーに対応しているか
アレルギー対応食(除去食/代替食)にしても、対応できる場合と出来ない場合があるでしょう。
保育園専属の栄養士さんがいる場合、7大アレルゲン(卵、牛乳、小麦、えび、かに、落花生、そば)には比較的柔軟に対応してくれる保育園が多いです。
⑥ 保育園に栄養士がいるか、食事やおやつの考え方(手作り?市販?)
保育園に栄養士さんがいる場合、短期的だけではなく長期的にみてバランスの良い食事を心がけてくれる可能性が高いです。おやつに関しても、手作りにこだわる保育園もあれば、市販とミックスして出すところ、完全に市販のおやつだけのところもあります。気になる方は、おやつに関する考え方や内容例についても質問してみましょう。
⑦ 冷凍母乳持参の可否
母乳育児をしたい方や、なんらかの理由があってわが子の食事に母乳を与えたいママもいるでしょう。冷凍母乳を持参できる保育園もありますが、中には対応していないところもあるので確認が必要です。
保育園見学の質問チェックリスト【安全面について】
保育園見学の際、安全面ついて質問したいチェックリストをまとめます。
① 入り口のセキュリティや子どもの脱走防止策
② お昼寝のうつぶせ寝に関する保育園の考え方
③ 無連絡欠席は連絡があるか
④ 保育園の避難訓練の実施状況や逃げる場所はどこか
⑤ コロナ感染対策の実施内容
① 保育園入口のセキュリティや子どもの脱走防止策
保育園見学の際に見て分かることもありますが、保育園入口のセキュリティー(不審者対応含む)や子どもの脱走防止策についても、疑問があれば聞いてみましょう。
登園した後、ママやパパと離れることを嫌がって保育園入口まで追いかけてくる子どももいますし、朝や帰りの出入りが激しい時間帯は、子どもが園の外に出ないようにどのような対策が取られているか、また自分も何に気を付けないといけないか、考えてみましょう!
② お昼寝のうつぶせ寝に関する保育園の考え方
お昼寝のうつぶせ寝による窒息死亡事故がこれだけ問題になっているので、保育園として「うつぶせ寝をさせています」なんてところはまずないと思いますが、「うつぶせ寝が心配ですが、うつぶせになっている子がいたらどのような対応をしていますか?」などやんわり聞いてみても保育園の考え方が垣間見えると思います。
③ 無連絡欠席は保護者に連絡があるか
朝送りだした子どもが、園バスの中に忘れられて無くなってしまった痛ましい事件がありましたね…。
「無連絡欠席の場合、保護者に連絡してもらえるか」は聞いてみていいかもしれません。
④ 保育園の避難訓練の実施状況や逃げる場所はどこか
保育園では火事や地震などの避難訓練を毎月やることが義務づけられています。「毎月やっています!」は当然のことですが、軽視せずに確実に先生たちが実施しているということは意味があります。
「保育園が川や海に近い場合どこに逃げることになっているか」、「その場所は自分から見て安全だと思えるか」など場合によってはしっかり確認した方がいいと思います。
「いつもとは違う人が迎えに来た時の保育園側の対応」なども、聞いておくと安心ですね。
⑤ コロナ感染対策の実施内容
2020年、2021年と続いてきたコロナですが、昨今は子どもの間でも感染が拡大しています。
アルコール消毒や付き添いの保護者の体温チェック、園時家族全員の体調チェックなど様々な対策が取られているかと思います。
小さなわが子を集団生活で預けるのは不安だと思いますが、園で実施しているコロナ感染対策などもしっかり見聞きしましょう。(➡次項目に、関連内容あり)
保育園見学の質問チェックリスト【病気時の対応について】
保育園見学の際、病気時の対応ついて質問したいチェックリストをまとめます。
① 保護者呼び出し基準(子どもの発熱時など)
② コロナ禍の保育園登園基準/関係者感染時の対応
③ 保育園での投薬の可否(アレルギーなどの塗り薬、飲み薬など)
① 保護者呼び出し基準(子どもの発熱時など)や病児の対応
保護者呼び出しの基準(37.5度以上の発熱)や、お迎えまでの待機場所や、病児への対応など、不安があれば確認しておきましょう。
病児後児保育(病気の回復途中だが、他の園時とは隔離が必要)や、まれに病児保育(まさに病気最中にあずかってくれる)に対応している保育園もあります。
保護者の中には復職後にお休みを取りにくい方もいると思います。病児/病後児保育に対応している保育園が必ずしも近場にある可能性はかなり低いので、必要に応じて、病児や病後児保育だけを専門にしているような「別の保育園/保育施設/病後児シッター等」にも事前登録も済ませておくと安心です。
② コロナ禍の保育園登園基準/関係者感染時の対応
コロナ禍では、普段の保育園登園基準とは別の基準があるところが多いでしょう。
保育園ではどのような対策が取られているか(全項目「安全面」も参照)、万が一、子どもや先生、保護者や家族がコロナの濃厚接触者やコロナに感染(陽性)してしまった場合、保育園としてどのような対応をとることになっているかは聞いた方がいいでしょう。
「その学年だけ●日間休む」「全園児一斉に休園になる」など状況にもよりますが、園での対応も様々ですよ。
③ 保育園での投薬の可否(アレルギーなどの塗り薬、飲み薬など)
保育園では、風邪薬を子どもが自分で用意して飲めたとしても、保育園の許可なく子どもに持たせて登園することはできません。薬を処方してもらう時に、今後保育園に通う旨を伝えて、できるだけ朝や夜に投薬する薬を処方してもらいます。
ただ、看護師が常駐している保育園なら、所定の「与薬依頼書」を医療機関で書いてもらうことで対応してもらえることがあります。子どもによっては日中に塗り薬や飲み薬、エピペン(強いアレルギー反応に対する注射)対応などが必要な場合があります。日常的な投薬が必要な場合は、対応の可否含めて保育園に相談してみましょう。
保育園見学の質問チェックリスト【保護者関連について】
保育園見学の際、保護者関連ついて質問したいチェックリストをまとめます。
① 保護者参加行事(親の参加率/父親参加率なども/手作り品バザー)
② 慣らし保育期間(【基本】もチェック)
③ 毎日の連絡帳記入の有無(年齢が低いと記入事項が多い傾向)
④ 親が保育園でのわが子の様子を知る手段はあるか
⑤ 個人面談の有無
⑥ アレルギー食対応の場合、保育園との打合せ頻度
① 保護者参加行事(親の参加率/父親参加率なども)
保育園では、「保護者は参加するもの」とされているイベントがあります。例えば、「運動会」では親子競技が組み込まれていたり、親子遠足では半数以上が両親揃って参加しているような園もあります。
あとで想定していなかった!と後悔しないためにも「親の参加が必要な行事の数やおおよその日程、父親参加率、」なども確認しておきましょう。
② 慣らし保育期間(【基本】もチェック)
4月から仕事復帰をしていざ子どもを保育園に預けようとしたら、「慣らし保育」が長引いてしまって職場との再調整が必要になる場合もあります。慣らし保育の一般的な期間も聞いて、職場復帰の時期調整の参考にしましょう。
③ 毎日の連絡帳記入の有無(年齢が低いと記入事項が多い傾向)
0歳、1歳が中心だと思いますが、毎朝、帰宅後~朝までの家での子どもの様子を記入しないといけない保育園も結構あります。うんちの回数や食欲など丸付け項目だけなら簡単ですが、遊びや出来るようになったこと、心配なことなど「文章で行う報告のやり取り」が毎日あり盛んなところもあります。
所定の連絡帳を使うと思いますが、自由記述の枠やコメント欄など実際に見聞きして、通園する場合の朝を想像してみてもいいと思います。
④ 親が保育園でのわが子の様子を知る手段はあるか
親が「保育園でのわが子の様子を知る手段」についても聞いてみたらいいと思います。
例えば、「毎日の活動の様子を写真にとって、クラスごとにホームページ(鍵付き)にアップしています。写真は購入もできます」という園もありますし、「保育園活動に保護者が参加する日を何日か設けています」という保育園もあります。レアなケースでしょうが、「保育園の防犯カメラから保育園内部の様子を保護者のスマホでいつでも覗けます」なんてところもあるとか!
⑤ 個人面談の有無
入園前には個人面談があると思いますが、入園後も、毎年個人面談があると安心ですよね。
なにかあれば面談していただけるかも含めて、確認してもいいと思います。
⑥ アレルギー食対応の場合、保育園との打合せ面談の頻度
子どものアレルギーに対して、除去食/代替食を用意してくれている場合、保育園との打ち合わせ面談が入ってくることがあります。離乳食も同様かもしれません。必要に応じて、面談の頻度なども聞いておきましょう。
保育園見学の質問チェックリスト【その他】
保育園見学の際、その他質問したいチェックリストをまとめます。
① 保育園でできる習い事(有償)はあるか
① 保育園でできる習い事(有償)はあるか
保育園で行っている特殊教育や強みの一つとして、スイミング、英語、音楽、絵画、体操教室など「保育園と連携した有償の習い事」をさせてくれるところもあります。
仕事をしていると、保育園児の習い事は送り迎えを含め難しくて諦めてる方もいるかもしれませんが、基本保育の時間外等に保育園の一角や保育園周辺の施設での習い事に、「保育園の先生が連れていって、また保育園に送り届けてくれる」のであれば、通いやすいですよね。保育園選びの希望順位を変えうる要素になるかもしれません。
保育園見学で実際に見て確認したいポイント
保育園見学で質問したいことのチェックリストはこれまで話してきた通りですが、保育園見学で質問しなくても見て確認することで分かることもあります。
・子どもや保育士の表情や接し方【雰囲気】
・園長先生との相性【雰囲気】
・施設設備の充実【雰囲気】
・清掃の行き渡り【安全面】
・ドアや棚等の角対策、おもちゃの対策【安全面】
・防犯/防災対策【安全面】
・掲示物
・直感!!【雰囲気】←結構大事
子どもや保育者の表情や接し方【雰囲気】
よく言われることですが、子供や保育士の表情が生き生きとしているかはよ~く見てください。
保育者の言葉遣い、保育者同士の言葉遣い、保育者の身だしなみや清潔感などから、見えて来ることもありますよ。
・子どもが先生に寄ってきているか
・子ども、先生ともに笑顔や笑い声が聞こえるか
・マニュキアや長い爪は完全にNG
・子どもが喧嘩して諭す時など、子どもと同じ目線に立っているか
・先生同士ささっと伝達する時「あの子」「あいつ」「ウケる」のような言葉を使っていないか など
園長先生との相性【雰囲気】
保育園見学では、園長先生自らが説明してくれることも珍しくありません。
園長先生は、基本的にその園のトップですが(法人の場合、上に統括マネージャーや理事長、社長、会長などがいることも)、その理念や指導者としての考え方や口調、雰囲気など自分が行ってもらいたい保育と合致しているかもしっかり見ましょう!
施設設備の充実【雰囲気】
図書室があったり、大きなホールや工作ルーム、大型遊具や園庭、専用プールなど、様々な施設設備があれば入園後の保育生活も充実したものになるのでは!と期待しますよね。どういうものがあるか、実際にみて確かめてみましょう。
清掃の行き渡り【安全面】
古い園舎であっても、清掃が行き届いていると感じたらOKです!玄関や下駄箱、部屋の隅、トイレの床や流し、おもちゃなど、しっかり掃除をされている園なら安心ですね。
ドアや棚等の角対策、おもちゃの対策【安全面】
ドアの指挟み防止策や1メートル未満の高さの棚の角のクッション対策、机や椅子など壊れたものが壊れっぱなしで使われていないかなども実際にみてチェックしてみましょう!おもちゃもその年齢の子どもが口に入れられないような大きさかどうか、壊れていないかなども併せて確認したいです。
防犯/防災対策【安全面】
防犯対策として園内への侵入のしにくさや入口の鍵の仕組みをみたり、室内家具の固定や、扇風機などがあれば安全防止策をしているかなどの防災対策も目視しておきましょう。
掲示物
「壁面などの掲示物情報が最新になっているかどうか」も、保育園見学の際に確認したいポイントです。夏なのに、春の壁面が掲示されたままだったり、実施期日が過ぎた古いイベント情報がいつまでも掲載されっぱなしの保育園は、運営面で杜撰な管理になっているかもしれません。簡単に確認できますが、軽視できないチェック項目です。
直感!!【雰囲気】←結構大事
項目最後になりますが、「直感」は、結構侮れない要素だとも思っています。質問チェックリストや保育園見学の際のチェックポイントを話してきましたが、理屈でごちゃごちゃ考えるより感覚的に「この保育園は子どもを通わせるのに、良い保育園だと思えるかどうか」も考慮してほしいと思います。「なんかおかしい」「なんか不安」と感じるなら、直感も大切にしてほしいと思います。
質問が多くて質問しきれなければ、電話で確認してもOK!
保育園見学では、質問しなくても案内しながら説明してくれることもあると思います。
数名の保護者と一緒に見学する場合などは、なんとなく雰囲気的に「こんなに質問していいのかな」と感じることもあるかもしれませんが、自分が疑問に思ったことは他の人も疑問に思うことかもしれません。ちょっと勇気を出して、「もしかしたら資料や現物を見せてくれるかも」ということはどんどん質問してしまいましょう。
それでも質問したいことが多すぎて、質問しきれなければあとで電話で確認してもOKです。
匿名の方が質問しやすい内容もあるかもしれませんね(^^)。
園庭開放や一時保育を利用して確かめるのも手!
保育園見学以外でも、園庭開放をしている保育園や一時保育をする機会があれば、その際に質問したり、実際に確認してみるのも手です。園庭開放では、先生と子どもとのやり取りや先生同士のやりとりが「見学時より長く」確認できるかもしません。
子どもが何かして注意する場面の対応など、「わが子を預けたいと思える保育園かどうか」をチェックしましょう。
ブラック保育園の見分け方
「ブラック保育園」は先生にとっては、長時間勤務(残業含め)、低賃金、パワハラ、恒常的な人員不足などが起こる避けたい保育園です。
一方で、そんな先生の不満を受けて「パワハラ」「暴力」「虐待・体罰」「いじめ・差別」などを守るべき子ども達が受けるなんて事態は絶対にあってはいけません!!
ブラック保育園の見分け方(見学時はココを要確認!)
① 慢性的な人員不足(求人情報をチェック)
② 先生たちの言葉遣いや態度の悪さ、先生や子どもの笑顔の有無
③ 掲示物更新や清掃が行き届いているか
④ 直感
保育園運営側として以前働いていたことがありますが、「ブラック保育園」の見分け方として有効なのは、慢性的な人員不足によるギスギスした感じがあるかどうかかなと思っています。
パワハラや賃金トラブルを抱えている問題がある保育園では離職率が高く、常に人員不足に陥っている可能性が高いです。
また、人員が不足していることから、先生たちに余裕がなく、言葉遣いや態度、行動が保育園従業員として好ましくなかったり、笑顔も少なかったりすることもあるでしょう。
掲示物更新や清掃にまで手が回らないことも多々あります。
そして、雰囲気などで感じる「ココは辞めた方がいいという直感」も大事にしてほしいと思います。
保育園見学の際は、必ず保育園ごとにメモを作ってまとめよう!
最後に、保育園見学の際は、メモが必須です。
メモを取らない見学者も多数いましたが、複数園に対して同じような事柄をチェックしていくことになるので、どの情報がどこのものだったのか分からなくなるものです。
どの保育園の情報だったかを間違えると、後悔する保育園選びをしてしまうかもしれません。
見学時の書きなぐりメモを、自宅に帰ってから記憶が鮮明なうちにまとめておくのもいいと思います!
\新生活に新しい試みを!/